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中二病が書いた物語
#2 説明
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キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

空気の読めないチャイムがなっている。

そうか、もう10分もたったのか。
柏崎さんが死んでから。



『外を見てくれ』
モニターに映る零が言った。

外を見ると、10分前の景色はもう、そこには無かった。
どうなってるんだ。
まるでRPGの世界のようだ。
遠くには高層ビルが立ち並び、左側には密林が広がり、右側には砂漠が広がっている。
そして、この学校も時代劇に出てくる城の様になっている。
また、上を見上げると空中都市と言わんばかりの島が浮かんでいる。

また、モニターに映る零が話しだした。
『これは僕が作った世界だ。正しくは想像したかな。』

「どういうことだ!」
誰かが言う。

『僕の新しい発明だよ。』
『想像したものを現実に作り上げることが出来るんだ。』

なるほど、つまり山田君の槍は山田君が想像した。
そうしたら、急に現れた。
ということか。

じゃあ、女を想像したら、あんなことやこんなこと、どんなことだって出来るのか。

『君達が想像して作れるのは、生物以外だよ。』
『だから、女の人とか想像しても作れないからね。』

ですよね~。
あれ、考えてることなんで分かったんだ。

『あと、細部まで想像しないと、つくれないから。』

「元の世界に戻してよ~!グスン」
女子が泣きながら言っている。

『世界を元に戻したいなら、この世界をクリアするんだね。』
『クリア条件は、そうだな~……僕を倒すってことでいいかな。』
『僕は空に浮かんでいる島の何処かにいるから。』

「待ってろよ!すぐに行ってやる!」

『あはっ。頑張れ~。』

委員長の言ったことに笑ったのか?
何も可笑しなことは言ってないだろ。

『ちなみに、モンスターもいっぱいいるからね。』
『そういえば、さっきその城に一匹入ってったよ、モンスター。』
『じゃあ、頑張れ~。』

そう言い残して、映像は途切れた。



何か音がする。

ガシャァアン!
グオオオオ!

あぁ、モンスターか。
さて、どうやって逃げるか……

「俺が倒してやる。」

おいおい、委員長さん?
あんたは、皆を守れよ。

「皆はここで待ってろ!」

ヒーロー気取りか。
まあ一応、俺も見にいくか。
他のクラスの様子も知りたいし。
モンスターも見ておきたいし。

「俺もいく。」
「皆、待っていて。」

「頑張って、一君!」

あれ、西園寺さんに応援された!?
やばい、超嬉しい!
じゃあ、かっこよく決めるか!

「お前の為に頑張るよ。」キランッ

「キモッ。」

「静かにw聞こえるよw」


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