暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
二話『山修行と小さな夢』
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
【刀矢side】

空に陽が上り、周囲には自然豊かな木々が生い茂り、さらには小鳥が鳴いていた。

そんな中、俺達ーーーオカルト研究部の部員は(正しくは木場、小猫、イッセー、俺は)大量の荷物を背負いながら、登山をしていた。

「ひーひー…………」

俺の隣を歩いているイッセーは、すでにバテかけていた。

(たぶん、この中のメンバーではイッセーが一番軽い方だと思うんだけど…………)

俺はそんなことを考えながらも、イッセーに近づいていく。

「大丈夫か?イッセー」

「ぜぇー。ぜんぜん大丈夫じゃねぇよ!っていうか、何で刀矢は平気なんだよ!?小猫ちゃんの荷物より重いだろ、それ!」

イッセーが今にも倒れそうな勢いで、俺の背負っている荷物を指差してそう言ってくる。

「これくらいなら、俺の師匠の修行に比べたらまだましな方だ」

「どんな師匠だよ、その人は!?」

「最近は会ってないからな。まあ、酒飲んで遊んでるんだろうけど」

「…………お先に」

俺とイッセーが話していると、後ろから俺とあまり変わらない量の荷物を持った小猫ちゃんが通りすぎていく。

「部長。山菜を摘んできました。晩御飯のおかずにでもしましょう」

後ろから木場がそう言ってくるのを聞き、イッセーと離れて、木場の方へ歩いていく。

「山菜なら、天ぷらかおひたしもいいところだな……」

「そういえば、刀矢君は料理が趣味だったね」

「ん?まあ、まともに作れるのが母さんと俺だけだったからな」

「一度、刀矢君の手料理を食べてみたいよ」

木場にそのようなことを言われ、俺は少し考えたうえで結論を出す。

「木場。ちょっと、先にいくな」

俺はそう言って、軽い足取りで俺達よりも随分前の方にいたリアスさんのところへ向かう。

「リアスさん」

「どうしたの、刀矢?」

俺に名前を呼ばれ、振り向いくリアスさん。

「いえ、今日の夕食は俺に作らせてくれないかと思いまして」

「ええ、別にいいわよ」

「ありがとうございます」

「ねぇ、刀矢」

お礼を言い、もう一度木場のところに戻ろうとする俺をリアスさんが呼び止める。

「なんですか?」

「その荷物、私の指示した量よりも多いのによく歩けるわね?」

「まあ、これくらいは慣れてますから」

「うふふ、刀矢君は日頃から鍛えておられるんですか?」

「一応は鍛えてますよ。メニューは、師匠から教わったものとか自己流の物ですけど 」

(多分、師匠も俺の事を覚えていないだろう…………)

そう思っている俺は知らない間に、リアスさんが所有している別荘についていた。

「それじゃあ私達は着替えに行ってくるけど、祐斗と刀矢
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ