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ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
二話『山修行と小さな夢』
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切っ先を突きつけた。

「……終わりでいいんだよな?」

俺は突きつけていた木刀を手放し、木場にそう言った。

「うん。僕の負けだよ」

勝負が終わり、リアスさん達を見ると、皆が唖然としていた。

「すごいわね。途中から祐斗は、悪魔の力を使っていたのに…………」

「それほど刀矢君が強いのですね」

「すげーな!刀矢」

「……刀矢先輩は本当に人間ですか?」

「全然みえませんでした〜」

上から、リアスさん、朱乃さん、イッセー、小猫ちゃん、アーシアさんが、そう言ってくる。

「俺は本当に人間だよ。小猫ちゃん」

「さて、次はイッセーね。刀矢も勝てたんだから、期待してるわね?」

そしてイッセーと木場が、勝負をしたんだが、結果だけ言うとイッセーが三分ぐらいで負けた。

「今からイッセーとアーシアには、朱乃と魔力の修行をしてもらうわ」

「リアスさん、俺もそれに付き合ってもいいですか?」

「別にいいけど、刀矢は魔力は使えないわよ?」

「それでいいんですよ」

俺がそう言うと、リアスさんは疑問に思いつつも了承してくれた。

そして、俺達は朱乃さんを先頭に別荘の中のキッチンに来ていた。

「まずはこのようにして、手のひらに魔力の塊を出してみてください」

朱乃さんがそう言ってからしばらくすると、アーシアさんはソフトボールサイズの魔力の塊を手のひらに出していた。

それに比べてイッセーは、ピンポン玉ぐらいのサイズだった。

そして俺は頭のなかで焼き鳥が使っていた、炎の塊をイメージしてそれを具現化させる。

「朱乃さん。魔力の感じってこんなものでいいんですか?」

俺は手のひらに炎の塊を出しながら、朱乃さんにそう聞く。

「え!?え、ええ。それであっていますけど、刀矢君はどうやってその炎を?」

「これはあの焼き鳥の炎ですよ。それを俺の神器でコピーして、具現化させただけです」

それを聞いた朱乃さんは、納得したように俺の手のひらの炎を見る。

「刀矢君がこの修行に来たいと言ったのは、これを試すためですか?」

「それもありますけど、一つだけ朱乃さんに頼みたいことがありましたので」

「頼みたいことですか?」

「はい」

俺はそう言って、朱乃さんの耳元でこう言う。

(今、俺がコピーした炎に別の属性の魔力を融合させるっていうことは、可能ですか?)

(はい。それは可能ですが、それを習得するには時間がかかりますわよ?)

(いえ、それでもいいんです。……それでお願いなんですけど、朱乃さんは雷の魔力が得意だと聞きました。できればそれを見せてくれませんか?)

(…………わかりました)

「イッセー君とアーシアさんは、
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