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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第4話『沢田綱吉』
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来たな、八神二佐」
「別に二佐≠ヘいりませんよ、ナカジマ三佐。今日はプライベートなんですから」
「じゃあ俺の方もいらねぇよ。普通にゲンヤ≠チて呼んでくれ」
男性と女性は、それぞれ『ゲンヤ』、『はやて』と言うらしい。
どちらも何かしらの軍職に就いているらしく、互いに二佐=A三佐≠ニ階級を付けて呼ぶ。
しかし中々友好的な関係でもあるらしく、苦笑交じりに雑談を交わす。
「まぁ、立ち話もなんだ。適当に座ってくれ」
「じゃあ、失礼します」
そう言って、2人は室内で机を挟んで置かれた2つのソファに、それぞれが向かい合って腰を下ろす。
「それでゲンヤさん。なんでまた急に呼び出したりしたんですか?」
階級的にははやての方が上官に当たるのだが、一時期ゲンヤが隊長を務める部隊で研修を行ったことがあり、関係的に言えば彼女にとって彼は師匠≠ノ当たる。
縦え階級が上であっても、はやては師匠≠ノ対しての礼儀・恩義は忘れない。
話す時は常に敬語だ。
今回、はやてはゲンヤに『用件があるから』と呼ばれてここへ来たらしい。
雑談もそこそこに、彼女はそのことについて訊ねた。
「ん? ああ、実はな‥‥」
ゲンヤが口を開こうとした時、
コンコンッ、コンコンッ
再び、部屋の扉が4回ノックされる。
2人目の来訪者も、ゲンヤに対して敬意を払っているということだ。
「失礼します」
ゲンヤがはやての時と同様に入室を促すと、今度は茶髪の少年が入って来た。
少年は黒地のTシャツにオレンジのパーカー、下は草色のカーゴパンツといった服装で、一見すると中学生のような容姿をしている。
しかし、それでもどこか落ち着いた大人のような雰囲気を醸し出す、不思議な少年だった。
「この子は?」
はやては少年を一瞥すると、ゲンヤへと視線を戻し、訊ねる。
「こいつは今朝方近くの歩道で倒れてたんだが、どうやら《次元漂流者》らしくてな‥‥」
「次元漂流者?」
2人の口から出た《次元漂流者》という単語。
その言葉からもわかるように、次元≠漂流≠キる者>氛汳[的に言えばつまり、途轍もなく大きなスケールでの迷子という意味である。
「ってことは、用件ってもしかして‥‥」
「ああ。こいつを六課で面倒見てやって欲しいんだ。それに‥‥」
ゲンヤはクイッと指ではやてを呼び、その耳で囁くように言った。
「こいつからは何かチカラ≠感じるんだ」
「チカラ‥‥ですか?」
「ああ。俺には魔力が無ぇから確かめる術も無ぇが、もし戦うチカラ≠ェあれば、お前の助けにもなるだろ?」
ゲンヤの耳打ちを受け、はやては暫く考えた。
そし
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