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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第4話『沢田綱吉』
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さすがのナツも、この雰囲気には緊張したが、

「ここはベルカ自治領の聖王協会≠ナすが‥‥」

女性は普通に答えてくれた。

彼女の言う聖王教会≠ニは、その名の通り聖王≠主神として崇拝する、いわゆる宗教組織である。

しかし一般に蔓延るちんけなカルト集団などではなく、協会騎士団という戦力を有し、かつ多数の次元世界への影響力を持つ(れっき)とした大規模組織なのだ。

だが、

「ベルカ? せーおーきょーかい‥‥? 何だそりゃ?」

この世界に来たばかりのナツがそんなことを知っているハズもなく、女性の発した言葉をただただ復唱するだけの形になってしまう。

その様子を見ていた女性の表情が、ホンの一瞬だったが、今度は驚愕に染まった。

女性は暫く沈思黙考に耽っていたが、ふとナツの方を見て言った。

「‥‥申し訳ありませんが、ご同行願えますか?」

「ん? ああ、いいぜ」

ナツも少しばかり考えたが、これに応じることにした。

別に逃げる必要も無いし、仮に逃げたところで今度こそ不審人物≠ニして追われる羽目になるだろうからだ。

ナツとしては追われること自体は色々あって──仕事先で暴れた結果として──慣れているし怖くもないのだが、エレアとの約束もある為、自重する。

「一応、名前を伺ってもよろしいですか?」

「オレはナツ・ドラグニルだ。お前は?」

「私はシャッハ。聖王教会所属、シャッハ・ヌエラです」

「そっか! よろしくな、シャッハ!」

「あ、は、はい。よろしくお願いします‥‥?」

女性──シャッハは面食らったように答える。

初対面でしかも正体不明の人物に、まさか「よろしく」などと言われるとは思っても見なかったのだ。

当のナツも別に何かを企んでいる訳ではなく、ただ単に直感からシャッハが信用に足ると感じたが為の発言だった。

「んんっ! ではナツ・ドラグニルさん、私のあとについて来てください」

シャッハは咳払いを1つして、ナツに同行を促す。

ナツは素直にその指示を受け、彼女のあとをついて行く。

そして2人はそのまま木立を抜け、目に飛び込んできた建物──聖王教会≠フ大聖堂へと入っていった。


◆◇◆◇◆◇◆◇


所変わって、とある建物内の一室──‥‥。

部屋の中では、その部屋の主と思しき初老の男性が椅子に座している。

コンコンッ、コンコンッ

不意に、部屋の扉が4回ノックされた。

回数を見るに、部屋の中の人物に敬意を払ってのモノである。

ノックを聞いた男性が入室を促すと、扉が開き、1人の女性が入って来た。

10代後半〜20代前半の、茶髪をボブカットにした女性だった。

「お!
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