第4話〜力の差〜
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槍使いにあらぬ誤解が生じていた。
「だいたいあなたと同じレベルなんてついていけるわけないでしょう!?」
「まったくだ」
「・・・そうか、そうだな」
アリサの言うことがもっともだと思うケインは、それに賛同したがどこか寂しげな目をしていた。それに気づいたラウラが「どうかしたのか?」と訊いてくるが、「何でもないよ」と返した。
(何でもないというのなら、どうしてそなたはそんなに寂しげなのだ)
そんなラウラの疑問は解消されることもなかったが、無理に聞くのも忍びないと自重し、先ほどの傀儡がいったい何であったのかをサラ教官に尋ねる。教官は思案顔になってとある筋から押し付けられた物で使うのは不本意だが、色々設定できて便利だと答えた。何か事情があるようだがどうやら話すつもりはないらしい。実技テストの終わりを告げ、Z組の特別なカリキュラムについての説明を始めるサラ教官。
(若者の知的好奇心を利用してみんなが気になっている事に話題を転換するとは酒狂いのくせに意外と策士なのかな?・・・いや、単に自分の都合が悪くなったから流したのか)
「・・・ケイン?今何か失礼なこと考えてなかったかしら?」
「いやいや滅相もない。やっぱりサラ教官は(黙っていれば)美人だと思いまして」
「もう、褒めても何も出ないわよ?」
「ハハハ・・・(ポーカーフェイスには自信があったんだけど鋭いなこの人)」
サラ教官の直感通り失礼極まりないことを考えていたケインは、とりあえず彼女の事を褒めておく。ケインを訝しげに見ていた目を閉じてニッコリと微笑んだ後、教官は説明を続けた。彼女が言うには、Z組特有のカリキュラムとは特別実習の事だそうだ。まずは全員をA班、B班の二班に分けたメンバーで指定された実習先に行く。そしてそこで、滞在期間中に用意された課題をやるというものらしい。
「・・・その口ぶりだと、教官が着いて来るというわけでもなさそうですね?」
「ええ、あたしが付いていったら修行にはならないでしょ?獅子は我が子を千尋の谷にってね」
「へぇ、邂逅一番自分の教え子たちを突き落した教官が言うと説得力ありますね」
「ケ・イ・ン?」
「な、何でもありまセン」
リィンはサラ教官が同伴しないことを確認する。それに定型句まで使って当然だと言うサラ教官についつい嫌味っぽいことを口走ってしまったケインは、先ほどと打って変わった彼女の威圧的なスマイルフェイスを見、即座に前言撤回した。余計なことは言わなければいいのにと誰もが思うが、それがケインクオリティなのだろうと考え言及はしない。皆好き好んで厄介ごとに巻き込まれたくはないのだろう。くわばらくわばらである。少々反省(?)している彼をよそ目にユーシスが「結局、俺たちに何時どこへ行けと言うん
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