腐った国
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ケが士のカードを覗きながら言う
「さあな」
それだけ言って、士はカードのチェックを続けた
カララン…
「すいませーん!マスター!いるー?」
ドアの開いた音の後に
少し大人な感じの女性の声が聞こえる
「少々お待ちください!」
栄次郎が玄関の方へ向かう
「え、ここ喫茶店じゃないの?」
「はい、写真館でございます
でも、私はコーヒーも用意できるので
どうぞ中でゆっくりしていってください」
こんな会話が聞こえてきた
少しして、部屋に戻ってきた栄次郎の後ろに
金髪でグラマラスな体をした女性が入ってきた
格好も多少、露出が激しく
隣にいたユウスケが見惚れていたのがわかった
「君、名前は?」
テーブルについた女性に
大樹が問う
「私か?レオーネって言うんだ!
よろしくな!」
女性にしては元気なやつだなと士は思う
「なあ、帝都ってどんなところなんだ?」
そう聞いた瞬間、レオーネの表情が
険しくなる
「今の帝都は…とても腐りきっている」
レオーネはゆっくりと話しはじめた
帝都を支配しているのは皇帝だが、
今の皇帝はまだ子供で、実質的には大臣が
政治を行っているということ
そしてその大臣のせいで民が苦しんでいること
また権力者達が悪事を行っているということを
そして…
そんな状態の帝都に革命を起こすために
暗躍するナイトレイドのことを
「そうか…大体わかった
つたり、実際はそのナイトレイドって奴らが
正義なんだな?」
話し終えたレオーネに士が聞く
「そんな事はない
奴らがやってるのは所詮殺しだ」
「そうか…難しいところだな
もう一つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「お前は仮[ズドオオオオオオオオオオン…]
近くで轟音が聞こえた
「なんだ!?」
「わからないけどこの近くのようだ
士、ユウスケ、いくぞ!」
「もちろんだ!」「うん!」
そう言って三人は
写真館を飛び出していった
「あいつら戦えるのか?」
「はい、三人ともとても強いんですよ」
「そうなのか…じゃあお手並み拝見といこうかな」
「レオーネさんもいくんですか?危ないですよ?」
「大丈夫、私はこういうのに慣れてるんだ
それに、さんはつけなくていいよ」
そう言葉を残し、レオーネも写真館を出て行った
「大丈夫なんでしょうか…
この世界にどんな敵がいるかもわからないのに…」
夏海は、窓の外を見つめながら言った
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