第6話 できたらいいなと思うものはいつかきっと必ずできる
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ここで皆さんにだけお教えしましょう。
ワタシの"超技術"は"加速運動《アクセルムーブ》"といいます。
これはワタシが投げた物体をある一定の距離の間だけ
“等加速度直線運動”をさせるという能力です。
等加速度直線運動とは名前の通り、常に加速度が一定な運動である。
しかし本来、地球上では重力や空気抵抗などの影響で
少しずつ遅くなってしまうのである。
しかし!ワタシの能力は外部からの影響を受けずに
その物体を等加速度直線運動させられるのです!
ただし、無効化できる力の大きさには限りがあるので
最初の迅のようにはじかれる可能性はありますがね。
アスラ君は、マリーさんを守るために体勢が不十分のまま
瓦礫を受けてしまったが故の結末ですねぇ。
アスラ君はもう戦闘不能です。‥‥‥‥あと5人。
すぐに殺してあげますよ‥‥‥‥‥‥
チャールズは瓦礫を手に取り、また投球のモーションに入った。
**********
「!!?‥‥‥あっ‥‥熱い‥‥‥ッ」
マリーは燃え上がりそうなほど熱い胸元を押さえながら膝をついた。
そして、そこに何か固い物がついていることに気付いた。
マリーは服のボタンを外してそこを見えるように出してみた。
「これは‥‥‥アスラと同じ‥‥‥‥‥?」
マリーの胸元にひし形の起動装置があった。
ということは‥‥‥‥‥。
「これなら‥‥‥私も戦える!!」
マリーが胸元に手を添えると、彼女の身体は光に包まれた。
その近くに猛スピードで瓦礫が飛んで来ていた。
**********
チャールズは再び双眼鏡を覗いた。
そこには、アスラをおんぶしている"鎧人"がいた。
大きな羽にきれいな模様、右腕にはどこかで見たような
ストローをクルクル巻いたようなものがあった。
この"鎧人"の姿はチョウだった。
代わりにさっきまでいたはずのマリーは消えた。つまり‥‥‥。
「彼女は"鎧人"だったのか。今まで隠していたのか?
いや ならさっきの時に変身すればよかったはず。
つまり たった今 覚醒したようだな。
だがやることに変わりはない」
チャールズは瓦礫をマリーに向かって投げつけた。
瓦礫はまっすぐ2人に向かって飛んで行った。しかし、次の瞬間。
パカッ
瓦礫は2つに割れて地面に激突した。
「‥‥‥‥は?」
チャールズは望遠鏡の先の出来事を理解できずにいた。
アスラは気絶してるし、迅はこの場にいない。
つまり、マリーは何かをしたのである。
「な‥‥ならば‥‥‥もう一度ッ!!」
チャールズは再び瓦礫を投げた。
しかし結果は同じだった。
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