第6話 できたらいいなと思うものはいつかきっと必ずできる
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る時にはなった一言が、アスラの頭の中を漂っていた。
さっきチャールズは、この中で一番戦闘力の低いマリーを狙った。
つまり、次にもマリーを狙うことは明確だった。
なぜなら、最初のスピードで飛んできたら 多分マリーは避けられない。
よって オレたちの内の誰かが、彼女を守るためにあれを受けるしかないからだ。
あの加速する瓦礫を‥‥‥‥‥ん?加速する?‥‥‥‥‥‥‥‥‥!!!!
「やばいぞ迅!」
「どうしたんだ急に?」
迅は突然叫んだアスラに驚いていたが、アスラはすぐに説明を始めた。
「奴がもし加速の能力なら!距離をおけばおくほど速くなる!
つまり!あいつは少なくとも最初よりも遠い距離にいるはずだ!
今投げられたら!」
ゴオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!
突然、最初とは比べものにならないほどの風切り音が聞こえてきた。
瓦礫が猛スピードでさっきと同じくマリーに向かって飛んで来ていた。
「マリちゃん!!」
アスラは腹に手を当てながらマリーの元へ走った。
ガシャシャシャシャ!! ドンッ!
"鎧骨格"を換装しながらアスラはマリーを突き飛ばした。
そして、瓦礫の前に両手を出した。
ドガアァァッ! ガリガリガリガリィィィィィッッ!!!
アスラは強烈なパワーで瓦礫に地面を削りながら後ろへ押し込まれた。
瓦礫のスピードはどんどん加速している。
「うおおおおおォォォォォォォォァァァァァァァァァァァ!!」
オレは気合いをひねり出した。
しかし、瓦礫は全く止まりそうにない。
『ク‥‥‥クソ‥‥‥もう駄目だ‥‥‥‥』
ドガァァァァァァァン!!
手の間を抜けて、瓦礫はオレの身体に激突した。
オレは空中に舞い上がった。
「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
ドシャァッ!!
オレは地面に落下した。
「アスラぁ〜〜〜〜ッ!」
マリーがオレに駆け寄って来たようだ。
「うぅ‥‥あぁ‥‥‥マリちゃん‥‥ごめんね、さっき突き飛ばして‥‥」
「アスラッ!しっかりして!!」
マリーはオレの身体を見た。瓦礫が激突した胸部は"鎧骨格"が
大きく陥没し亀裂が走っていて、そこからは血が流れ出ていた。
「私を守るためにそこまでしなくていいのに‥‥‥ごめんね‥‥‥」
マリーは涙を流した。アスラはそのまま気絶してしまった。
『‥‥‥‥‥守られるだけじゃ嫌だ‥‥‥‥私も‥‥‥‥‥
みんなを守れるような力が‥‥‥‥‥‥‥欲しい!!』
マリーは心の中で強くそう思った。
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皆さん、ワタシの能力は単なる加速とは違うのですよ。
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