七話:霧
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くないセリフだが何故かそうでも言わないと自分が保てない気がするので言っておくとしよう。
(気持ちよかったなあ………!!)
……何も聞こえない、俺は何も聞いていない、うん、そうだ、そうに決まっている。
Side???
みんな…みんな私を不気味がるの……生まれた時からそう、片目の色が違うから気味悪がられて捨てられた……。施設に拾われてからものけ者にされた…私なんかいらないって……でも…それでも良かったのどうせ誰からも必要とされないから…一人になりたかった。
私は良く分からない力を持ってる…幻術…であってるよね…?ありもしないものを人に見せれる力……やっぱり気味悪がられる……。ただ私は普通に居たいだけなのにどうして私にばかり変な力があるの…?
……こんな力私は欲しくなかった、他の人だってそう、こんな力を持つ私なんて望んでない、それなのに…どうしてこんな力が私にあるの?
……でもここなら…ここならそんなこと考えなくていい……私しかいないから…ずっと一人でいられる。いいよね?どうせ私を必要としてくれる人なんていないんだから……でも――やっぱり一人は寂しいよ……。
「たいそうな引きこもりお嬢様だな。」
…だれ?
Sideout???
まさか、神器の使い手がクローム髑髏だとはな……正直言って驚きだ。これほど『霧』に相応しい奴もそうそういないだろう。
まあ、まずは引きこもった部屋から引きずりだしてやらないとな。
「……だれ?」
「兵藤一誠だ。好きなように呼べ。」
「何しに来たの…?」
「単刀直入に言う――俺のものになれ。」
「ちょ!?何言ってるんスか!!?」
「あ?約束忘れたってのか?」
「いや、俺が言いたいのは言い方というかなんというか……。」
デュリオの奴何を意味の分からないことを言ってるんだ?
俺は手短に要件を伝えただけなんだがな。
(相棒は結局鈍感だったのだな……。)
(しばくぞ。)
(すいません。)
分かればよし。
「私が必要なの…?」
「そうだ。」
「私…片目の色が違うけどいいの…?」
「見せてみろ。」
「あ…!!」
右目を隠してある髪をかきあげて目を見る。
……左の紫の目とは違う赤色の目…六道輪廻の力があるんだろうな、まあ俺にとってはこんな物は恐怖の対象にならない。むしろ――
「綺麗じゃねえか。」
「え?」
普通に綺麗な目だ、こんなに綺麗な物を不気味がっていた奴らの気がしれないな。
「あの…でも他にも…変な力もあるから……。」
そう言ってクロームが三叉槍を見せてくる……これが神器の正体か……これで幻覚を生み出していたんだな。それにしても変
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