暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0742話
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のだろう。小さく頷いて説明を続ける。

「勿論、アクセルに調査活動そのものを手伝えって言ってる訳じゃ無い。正直、アクセルの身体能力を考えればその辺は非常に惜しいが、何しろお前はシェリルとくっついているからな。グレイスにも注目されていると考えてもいい」
「だろうな」

 こうして外と隔絶されている部屋の中でわざわざ話しているように、インプラントであるグレイスの最大の攻撃手段はそのハッキング能力なのだから。まぁ、インプラント処理をしている以上並の兵士よりも強力な戦闘力を持っているかもしれないとは思うが。

「じゃあ、俺に何を頼みたいんだ?」
「これから俺は調査の方に集中する。つまり、スカル小隊として出撃する時に1歩後れを取るかもしれないんだ。その際のフォローを頼む」
「……なるほど」

 確かに調査に集中すれば、もしスカル小隊が出撃するような事態になった時に通常時よりも行動が遅くなるのは十分考えられる。いや、それどころか調査している場所によっては出撃命令が来ても出撃出来ないというのもありえるか。それを思えば、オズマの頼みは分からない訳じゃ無い。
 自慢じゃないが、VFの操縦技術に関して言えば俺は既にオズマを抜いている。……もっとも、その分味方の指揮ではオズマの方がかなり上だが。それを思えば、オズマの頼みも分からない訳じゃ無い。他にもシェリルと親しいというのや、キノコの調査となるとグラス大統領と面識があるというのも俺が選ばれた理由なのかもしれない。
 ……待て。グラス大統領か。今現在グラス大統領はキノコの事を色々と怪しんでいると聞く。となると、何か行動を起こすにしても目の上のタンコブになる訳で……

「オズマ、グラス大統領の警備はどうなっている?」
「それは勿論……おい、まさかそれを狙うってのか!?」
「あくまでも可能性だがな。今現在のグラス大統領とキノコの関係を考えれば、十分考えられる事態ではある」
「そんな、レオンがそこまでする筈……」

 口を手で覆い、呟くキャサリン。そう言えば婚約者だったか? ……本人はオズマと寄りを戻しているようだが。

「あくまでも可能性の話だ。だが、一応その辺も念頭に入れておいた方がいい。何かあったら、俺もすぐに駆け付けられるようにするから、そっちはそっちで、その辺の事情を大統領にも話しておいてくれ」

 俺の言葉に頷く2人。
 こうして、オズマとキャサリンはキノコの調査に動く事になるのだった。
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