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転生とらぶる
マクロスF
0742話
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れこそ、クッションやソファの類も存在していない。

「……俺が言うべき事じゃないが、せめてソファとかは用意しておいた方がいいんじゃないか? ガランとしすぎだろ?」
「最初はそう思ったんだけどな。ソファとかがあれば、カメラとかが仕込まれる可能性も高い。それを考えると、ちょっとな」
「それは考えすぎだと思うけど……」
「いや、グレイス・オコナーが裏で色々と動いている以上は警戒してし過ぎるという事はないだろう。何しろ外見も当てにならないんだから、その気になれば何をしでかすものやら」

 V型感染症のレポートと一緒にあった写真の事を思い出したのだろう。10年、あるいは20年経ってもそのままの外見というのは、このマクロス世界的におかしい。
 あるいは俺ならその辺混沌精霊という生物故に全く問題は無いし、時の指輪を身につけても同等なのだろうが……
 いや、でもマクロス7でのマックスやミリアの容姿を考えれば、意外とありなのか?

「インプラントだからだろうな。恐らく身体の一部がサイボーグとかじゃなくて、全てがサイボーグだと思った方がいい。それなら容姿を変える程度は楽勝だろうし」
「ああ、厄介極まりない能力だよ。あの能力がある限り、迂闊な場所で話せないし」

 溜息を吐きながら呟くオズマに、その隣ではキャサリンもまた頷いている。
 奴が厄介なのは、明確に敵として存在していない事なんだよな。勿論ガリア4での出来事や、シェリルを切り捨てたような事のように個人的に許せないことは多々ある。だが、ガリア4の件は証明するのは難しいし、シェリルを切り捨てた件は意見の相違だと言えばこちらとしても文句は言えない。
 更に言えば、今はランカのマネージャーをフロンティア政府から任されているというのを盾にされれば、こちらとしては手の打ちようがないしな。

「まぁ、グレイスの件は置いておくとしてだ。わざわざ向こうから察知出来ない場所に引っ張ってきたんだから、何かあるんだろ?」
「……ああ。俺とキャシーは、明日から暫くの間奴を……三島補佐官を探る。どうにも、グレイスと手を組んでからの奴の動きは色々ときな臭い」

 オズマの言葉に、床に座りながら頷くキャサリン。

「なるほど。まぁ、バジュラの包囲から抜け出してフロンティア船団中が一息吐いているしな。それを考えれば、何か行動を起こすかもしれないというのは考えられるか」
「ああ。俺も奴が何らかの行動を起こすんじゃないかと睨んでいる。それを探る為にアクセルにも協力して欲しい」
「……俺に?」

 まぁ、確かに混沌精霊としての力でもある影のゲートを使えば諜報活動は飛躍的に楽になるだろう。だが、オズマは俺が混沌精霊だというのは知らない筈だ。となると、何を手伝えと?
 そんな俺の視線で何が言いたいのかを理解した
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