暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0742話
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オズマの隣に座っているキャサリンが何かしたのだろう。オズマがソファの上で大袈裟に痛がって騒ぐ。
 そんな風に1時間程皆で食べて飲んでとやっていると、不意に部屋のチャイムが鳴る。

「あら、誰かしら? 今日来るのはここにいるので全員よね?」
「ああ。……元々アクセルは交友範囲が狭いからな。ボビー辺りが来ようと思ってたらしいが、ブリッジクルーは緊急フォールドで予想外の場所にデフォールドした影響でそれどころじゃないし」
「そう、じゃあ……」

 呟きながらマンション入り口の映像を見ていたシェリルだったが、すぐに納得したようにこっちへ視線を向けて来る。

「アクセルの同僚よ」

 呟きながら操作してマンションの入り口を開けるシェリルだが……同僚? この場にいない同僚となるとルカだが、L.A.Iの方で忙しかった筈なんだけどな。
 そんな風に考えていると、ルカが部屋にやって来る。

「アクセル君、引っ越しおめでとうございます。これ、引越祝いです」

 言葉と共に差し出されたのはワインの入った瓶……だったが、それを速攻でオズマが奪い取り、吊り上がった目で口を開く。

「いいか、アクセルには絶対にアルコールを飲ませるな。猫に小判、豚に真珠、鬼に金棒、何とかに刃物。それくらい言ってもまだ足りない程に酒癖が悪いんだから」
「オズマ、言ってる言葉の殆どが意味が違うわよ」

 キョトンとしているルカ達に向かって告げたオズマに、頭が痛い……否、頭が頭痛だとでもいうように額を抑えるキャサリン。
 まぁ、オズマにしてみれば俺が酔っ払った状態でこのマクロス世界に転移してきたというのを知ってるだけに、俺に酒を飲ませるのは危険だと理解してるんだろう。

「え? あ、そう言えば以前のアルト先輩の歓迎会の時にもそんな事を言ってましたよね。そんなにアクセル君ってお酒に弱いんですか?」

 チラリ、とこちらに尋ねてくるルカに向かって、小さく肩を竦めて口を開く。

「弱いって言うか、意識を無くした状態で動き回ったりするらしい。それを考えれば、確かに俺は酒を飲まない方がいいだろうな。特に美味いとも感じないし」
「そう? なら、ワインはあたしが責任を持って処分するわ。貴方達は?」

 ワイングラスを出してきたシェリルの問いに、大人組でもあるオズマとキャサリンは揃って首を振る。

「悪いけど、後でちょっとやるべき事があってな。今は酔っ払う訳にはいかないんだよ」
「そうね。残念だけど今日は遠慮しておくわ」
「そう? 残念だけどしょうがないわね。アルト達は?」
「あー、そうだな。なら1杯だけ。ミシェル達はどうする?」
「俺は貰おうかな。でも、クランはやめておいた方が良く無いか?」
「むむっ、何だと!? 私に酒は似合わないとでも言うのか!?
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