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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第446話】
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 クスクスと微笑み、眼鏡を掛ける黛さん。

 笑みの柔らかさに、何故かドキッと胸が高鳴る――顔に熱が帯びるのを感じ、俺は軽く手で扇ぎつつ、視界にメモ用紙が見えたのでそれを取る。

 メモ用紙にアドレスを書き写すと黛さんが――。


「あら? 赤外線通信で良いわよ?」

「あ、それもそうですね。 ……じゃあ、これがそうです」


 書いたメモ用紙はちぎり、ゴミ箱に入れる――開いた携帯電話から赤外線通信で黛さんの携帯にアドレスを送る。


「……うん、ちゃんと来たわよ。 じゃあ後日データの転送するから、二人分ね? ――ホテルテレシア、其処から見る夜景は綺麗だから損は無いわよ? キミも、飯山さんか他に気になる子が居たらチケットデータの転送すると良いからね?」

「あ、はい……」


 黛さんの言葉に脳裏に過ったのは、未来に美冬、美春、セシリアに鈴音、シャル、ラウラ、のほほんさんや理央に玲、ティナ等の様々な女子だった。

 ……誰か一人、渡す相手を決めないといけないな……。

 それから直ぐ、一夏や篠ノ之もアドレスを教える為に編集部にやって来た、未来達は元々報酬とかは気にしてないらしく、俺がちゃんと取材された事に満足だった様で入り口前で二人して談笑しながら待っていた。

 手には今日着たモデルの服が入れられた高級な紙袋を下げながら――。

 とりあえず取材もモデルとしての写真撮影も終え、俺達五人は帰り道に――とはいえ、篠ノ之は一夏の隣で先に前を歩き、俺達三人は後ろを追従する形で歩いていた。

 街中は人で溢れていて、行き交う人々の波を掻い潜る様に帰りの地下鉄へと向かう、一夏と篠ノ之の二人が何かを談笑してるのは見えるのだが喧騒の中でその会話を拾うことは難しかった。


「んー、何だかお腹空いちゃったかも……」


 美冬のその言葉に、俺は振り向く、それに気づいた美冬は恥ずかしそうに頬を染めながら舌をペロッと出した。


「そうね、もうご飯時だし……どこかで外食でもして帰る?」


 未来のその提案に、美冬は小さく頷いていると――。


「あ、ヒルト。 さっき箒と話してたんだけどさ、皆で食べに行かないか? 何か箒が良い店知ってるって言ってるから――」

「い、一夏っ!?」

「な、何だよ箒――」

「い、良いから此方に来い!」


 言ってる途中で篠ノ之が一夏を無理矢理連れ去り、少し離れた所で二人だけで会話するのが目に見えた。

 会話内容はわからないが、多分篠ノ之的には一夏と二人だけで食事をしたいのかもしれない、それなら別に邪魔する気も無いから俺達もここから別れて行動したいのだが。

 そう思いつつ、二人を眺めると篠ノ之があからさまにガックリと肩
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