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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第446話】
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 先に俺が着替えを終え、一夏に一言断りを入れて俺は黛さんのいる編集部へと向かう。

 着替えてる合間に男性スタッフが「黛さんは編集部に居ますから、アドレスはそこでお願いします」と告げて去っていった――昼だから多分、近くのレストランかコンビニ辺りに食事に向かったのだろう。

 ドアをノックすると、中から「どうぞ」という返事が返ってくる、それを合図にドアノブを回し、俺は――。


「失礼します。 黛さん、お疲れ様です」

「あ、お疲れ様ー。 なかなかいい写真ばかりが撮れたわよー。 どれを使うかは、これから会議で決めないといけないけどね」


 満足そうな表情でディスプレイを眺める黛さん、そんなにいい写真ばかりだったのだろうかと気になるが、改めて写真を見るのも何だか気恥ずかしい為、とりあえず携帯電話を取り出す。


「あ、さっきのインタビューで訊かなかったんだけど、君に訊いても良いかしら?」

「え? 答えられる範囲内でしたら構いませんよ?」


 いきなりでびっくりしたが、何か訊きそびれた事でもあるのかと思い、俺はそう返事を返す。

 ディスプレイを眺めていた黛さんだったが、一旦そこから視線を外すと真っ直ぐと俺を見てくる。


「オフレコなんだけど、基本的にどの雑誌もマスコミもメディア関連も、基本的に織斑くんや篠ノ之さんの事を悪くは書けないの、圧力って奴? 多分私は日本政府側がそういうのをかけてると思うんだけど――って、話が逸れちゃったわね。 私が訊きたいのは、インタビューで訊いた模擬戦の事よ。 現状、一年生の中では篠ノ之さんが一番強いって事で良いのかしら?」


 政府側の圧力とかは俺にはよくわからないのが現状だ。

 だが、メディアも基本的に『一夏や篠ノ之に関しての悪いニュースは流してない』のは事実、寧ろ印象をよく見せる様にしてる、理由は言わずも、やはり『ブリュンヒルデ』の弟、『IS開発者』の妹というのが大きいだろう。

 軽く咳払いし、俺は真っ直ぐと黛さんを見つめて口を開く。


「生憎と事実とは違います、とはいえ負けは負けっていえば其までですが――彼女が未来に勝てた要因の一つ……というか、それしか無いのですが単一仕様の【発現】のお陰ですかね……」

「確か、【絢爛舞踏】だったかしら? ……成る程、詳しい能力に関しては訊かないわ。 紅椿に関しての情報収集何て、やれば私のクビどころか【インフィニット・ストライプス】が廃刊に追いやられるもの」


 苦笑いを浮かべた黛さん、眼鏡を外すとそのまま眼鏡拭きでレンズを拭き始める。


「……ふふっ、話してくれてありがとう。 これ以上詳しくは訊かないわ、じゃあ今日はお疲れ様。 今度は有坂くんの単独インタビューとか、特集組もうかしらね」
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