11ーSchr?dinger's cat
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シノンとキリトの一戦はキリトの戦意喪失から始まった。
「…キリト。」
お前のやっている事…それは無礼な事だ。
そう、言うならライブでやる気ないのを全面に出して演奏することや、指揮者が指揮のやる気なしに演奏するのと同じだ。
どうやらそれに怒ったのか。シノンがキリトに怒鳴っている。
「…」
それに目が覚めたのか。キリトはいつもの覇気を出してーー
「…光剣??」
この世界でも剣とは…あいつらしいね。だが僕は次に衝撃のシーンを目撃する。
「あいつ…へカートの弾斬りやがった。」
なんと至近距離のーーー音速をも超える弾を斬ったのだ。
そして…
「シノン!」
僕は思わず叫んだ。まずい。
シノンはグロックのハンドガンで応戦するが、キリトはもう首元に光剣を突き付けてた。
「…」
僕はその場面を見て。シノンが来る控え室へと急いだ。
早く…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「シノン!」
僕は控え室に行くとシノンを見つけた。
「スノー…負けちゃった。」
「…」
僕はなんて言えばいいのか。分からなかった。強さを求めてたシノンにこの敗北は痛いだろう。
僕は…歌も歌えない。
…いや…!こんな時こそ歌だ!下手と思っていても。音程が取れなくても。あの人のように!歌うんだ!
「…大丈夫………だよ君に……♪」
…!歪だが僅かに。今までの歌声が少しだけでた。今まで歌ったことないけど。
「スノー…歌声が…!」
僕は泣きそうなシノンの口元に人差し指を前に出して。
「まだダメだよ。戻ってない。
…シノンもまだ負けてない。本戦あるでしょ?…だからその泣きそうな顔じゃ台無しだよ?クールなシノンちゃんはどうしたの?」
僕は笑って…そっとシノンの顔に顔を寄せ。
一瞬の事だった。
僕は。シノンの唇を奪った。
「〜??」
「油断してるからだよ…バーカ!バーカ!」
ニヤッとして笑うとシノンも真っ赤になって…猫パンチしてきた!
「〜??けーい??」
「ほらほら!ログアウトするよ!」
「〜??絶対やり返すわよ!」
「はいはい。」
そんなこんなやりとりをして僕とシノンはそれぞれのホームへ帰って行った。
シュピーゲルが物影から見てるとも知らずに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はログアウトすると先にキリトがログアウトしていた。僕は
「キリトー!肘関節をあり得ない方向に曲げるね…?ってどうしたの。」
キリトの肘をガチで360°回そうとしようとしたらキリトは呆然としていた。
「なあ…スノー…。」
「なーに
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