デスヨネー
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めるのはもう少し先にするか。データが揃うまでは役職を全うするとしよう。
そして、職員会議後に織斑のクラスへ向かおうかと考えたが、あまりにも話す時間がないと思い昼まで待つことにした。昼ならば一対一でなくても話せる場があるはずだ。それまでISの整備をしていよう。
待ちに待った昼休み。いや、それほど待ってもいないがとにかく織斑一夏を見つけないとって、探すまでもなかったな。
食堂にいる女子の視線がある方向に集まっているのだ。それを追うと目的の人物を見つける事ができた。
「食事中に失礼。お前が織斑一夏だなって確認するまでもないか」
「え、あ、はい」
突然現れた俺に驚いている織斑の隣に腰を降ろす。すると、彼の対面に座っていた女子が不機嫌に頬を膨らませた。
「あぁ、そこの女子、楽しい時間を邪魔して悪いな」
「なっ、楽しくは」
「ないのか?」
「・・・」
あら、顔を真っ赤にして伏せちゃったよ。多分このポニーテールの女の子は勇気を振り絞って織斑を食事に誘ったんだろう。悪い事をしたな、さっさと用を済ませるか。
「悪いが少し時間をもらうぞ。自己紹介がまだったな俺は白波烈震、これでお前と会うのはこれで3度目
なんだが覚えてないか?」
「え? しらなみ・・・しらなみ? えーっと・・・」
覚えている訳がないか。俺がこいつに会ったのは計2回。内、話した事があるのは1回だけで、さらに
話した時間は10分程度。会話の内容はあまり覚えていないが、なんか碌でもない事を聞いた覚えがある。なぜかあの時の事を思い出そうとすると寒気が走るんだよな。
「覚えてないならそれでもいいが、時間がないからサクッと説明すんぞ。何か困った事があったら俺に相談しろ。勉強でもISについても、恋愛でも、なんでもいいぞ」
「え? え?」
「要は俺はお前専属の相談員だって事。女だらけの空間に男一人は辛いだろ?」
「え、えぇまぁ」
「それでお前の味方として俺が呼ばれた訳。で、これが俺の連絡先な」
事前に用意していた紙切れを手渡す。携帯の番号とアドレスが書かれている。両方とも今の携帯にしてから一切変わっていない。
織斑はまだ頭が追いついていないのか生返事しか返してこない。
「それだけ伝えたかったんだわ。そんじゃ邪魔して悪かったな。あとはごゆっくり〜」
立ち上がってそそくさとその場を去る。ごゆっくりと言った時、女子からもの凄く睨まれたのはなぜだ?
そう言えばあの娘もどこかで見た覚えがあるんだが、どこだったか。
「その内思い出すか」
「何をだ?」
「いや、あの娘が誰なのかって、うおっ!?」
食堂を出た先にいたのは人の気力をごっそりと持っていく織斑千冬だった。これから食堂へ行こうとしていたの
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