【ゼロの使い魔】編
042 激戦の後
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
SIDE ヴァーリ・ルシファー
「宿命のライバルに看取られるのも存外と悪い気はしないな」
平賀 才人に完膚無きなまでに倒されて、倒された相手に己の最期を看取られた俺──ヴァーリ・ルシファーは、白と黒がマーブル状にかき混ぜられた様な空間に居た。
(この空間は…)
俺はこれと似た空間に覚えが有った。……この空間は元の世界から平賀 才人が居る世界にトばされる前に居た空間に似ている。……なら、そうだとすれば──
「……居るんだろう? 神≠ニやら」
――『よく判ったのぅ』
「……なにか用か?」
どうやら俺の憶測は正鵠を射ていたらしく、どこからともなく鈴の音の様な──されど尊大な口調の声が応える。……俺は警戒を怠らずに、その声の主──神≠ニやらに訊ねる。
――『そう急くでない。妾はお主にとある話──お主にとっても、益になる話を持ってきただけじゃ。贖罪の意味合いもあるし…まぁ、乗るか逸るかはお主次第じゃがの』
「……どうせ死んだ身だ。それに、する事も無いし話だけでも聞こうか」
――『端的に要件だけ言えば、ヴァーリ・ルシファー──お主には転生する権利がある』
……どうやら、より詳しく話を聴く必要が出てきたようだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結論から言ってしまえば、俺は転生した。……どうやら俺が死んだのは神≠ニやらが俺をハルケギニア──平賀 才人が居る世界に間違えて<gばしてしまったらしく、それでその間違い≠フ末に死んでしまった俺を転生させてくれたらしい。
「………」
<悩んで居る様だな、ヴァーリ>
「まぁな、アルビオン」
俺に話し掛けて来たのはウェルシュ・ドラゴンに殺されたはずのアルビオン。神≠ノ転生させる際に特典≠ニやらでアルビオンの蘇生とアルビオンの神器≠貰った。
俺が転生したのは俺が元居た世界に頗る似ていて、天使に悪魔や堕天使──果てには、修羅神仏が跳梁跋扈しているそんな世界だった。……平賀 才人に会う前の俺なら無事に帰れた事を安堵していただろう。
<平賀 才人の事か>
「まぁ、な」
……しかしながらも、俺の心には空虚しか無かった。……その時だった。彼≠ノ会ったのは──
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 平賀 才人
ヴァーリとの凄まじい死闘の後、アルビオン──アルビオン大陸への損害の半分は俺の所為だったので、ウェールズに頭を下げた。……人の良いウェールズは苦笑いをしつつも許してくれた。……一応、出すモノは──賠償金は出したが…。ヴァーリのお陰(?)で人的被害が無かったのも幸いした。
後学院に帰ってユ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ