【ゼロの使い魔】編
040 赤≠ニ白≠チて普通は目出度いはず… その3
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る。
――ガシュン!
「? っ!!」
才人の耳にハルケギニアでは聞こえないはずの、機械染みた音が届く。才人はその音の出所──ヴァーリを見て、ヴァーリの狙い目を悟った。
SIDE END
SIDE 平賀 才人
――ガシュン!
ぞくり、と背筋を這い回る怖気。転生して初めてかもしれないほどの、濃密な死≠フ匂い。音の発生源を見遣ればヴァーリの胸部にいつの間にやら出ていた砲口から、色んな意味で目を逸らしたい光が発生している。
(あれ≠ェ来るのかっ!? まずいぞ。……まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい。……あれは拙いっ!)
倍加しているお陰か──はたまた走馬灯なのか、矢鱈と速くなっている思考速度で毒吐く。
(……にしてもこれ>氛氈g灼雷の轟覇龍(エレクトリロッソ・ジャガーノート・オーバードライブ)”って、規模こそ違うがほとんど某・薬味の雷天大壮2≠セよな。……ってカットカット。今はそれどころじゃない!)
あまりの類似点の多さに漸く気付く真実。だが今は関係ないのでカットし──
(……待てよ? 【ネギま】か…。使えるかも)
……カットしなかった。【ネギま!】で思い出したことがある。幸い今の俺は雷≠サのもの。それを上手いこと赤龍帝≠フオーラと同調させる事が出来れば…。イメージとしては薬味の使う完全雷化──“千磐破雷”をもっとドラゴン的な感じに──
「雷≠フ形がドラゴンの形へと変わったか。……君は頑張った。君の事はあまり──ほとんど識らないが、考えてみれば悪魔の血を継いでいない人間の君が悪魔と人間のハーフの俺をここまで追い詰めた。……だがこれで最後にしようか」
「……そうだなっ!」
キュィィィィイン! と甲高い音を発て、ヴァーリの胸部のからそれ≠ヘ放たれるだろう。俺の中には避ける≠ニ云う選択肢は何故か*ウい。
『Longinus Smasher!!』
轟っ! とヴァーリの胸部から周囲の空間を削るかの勢いで放たれるオーラの奔流。俺はそれに合わせる──否、合わさせて貰った=Bヴァーリはあの半減以降いつでも放てたはずだ。……なので、表現としては合わさせて貰った≠ニなる。
『Welsh Dragon Lightningpromotion!!』
ドライグの形をした雷≠身に纏う。心無しか限りなく力が湧いてくる気がしていて、今なら──ドライグとなら、なんだって出来る気がする。
「往くぞヴァーリ! 哈ぁぁぁぁぁぁああっ!」
湧いてくる力を胸にヴァーリが放った奔流へと、真正面から突っ込んでいった。
◇◆
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ