【ゼロの使い魔】編
035 悪戯(ドッキリ)
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嵩増加の件は丸く収まった。
……ところギッチョン(?)そう話が上手い事進むはずも無く、水の精霊曰く賊──タバサとキュルケに襲われたらしい。……それを俺がちょっとしたドッキリを交えながらも止めた。……それらが今回の事件の顛末だった。
SIDE END
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SIDE ユーノ・ド・キリクリ
ギーシュ(?)とモンモランシー──それにサイトが馬車で学院を出て行くのを見た。……恐らくは惚れ薬騒動かと思うだろうけど、疑問が存在している。
「サイト、今モンモランシー達と出て行きましたよね?」
「ああ、あれは…ラグドリアン湖の方向だな」
「……ボクはそういう事を聞きたいんじゃないんだけどねぇ」
思わず口調が乱れてしまうが、それはいたしかた無いと思う。何故なら、学院を出て行ったはずのサイトがなに食わぬ顔をしながら学院に居るのだから。
(風の遍在=H ……にしては──)
パッと思い付くのは自分のコピーを作る、今は亡きワルド──ヒゲヤローも得意としていた遍在≠フ魔法。……だがしかし、実家で読んだ書物に依れば遍在≠動かせる範囲は使用者の意思力に比例するらしい。
(範囲が広すぎる)
……ただ1つ疑問が有るとすれば、その一言に尽きる。
「あ、因みにこっちに居るのが分身体≠ナ、モンモランシー達とラグドリアン湖に行ったのがオリジナルな」
「ふぇっ? ……私の耳がおかしくなっていなければ、サイト今分身体≠ニ言いましたか?」
サイトのあんまりにあんまりなセリフに気の抜けた声しか出せなかった。そして気付く違和感。……若しもあのサイトが風の遍在≠ナ造ったコピーなら普通に遍在≠ニ呼称するはず。
「ああ。俺は確かに分身体≠ニ言った。……ユーノなら気付いていると思うけど、遍在≠カゃないのがミソだ」
「は、はぁ……?」
サイトの要領を得ない──煙に巻く様な返しに、暗にこれ以上訊くな≠ニ言われた様な気がしたので会話を打ち切る事になった。……因みに、モンモランシー達が学院に帰って来たのは夜の事で、ギーシュも翌日には復帰していた。
SIDE END
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SIDE 平賀 才人
モンモランシーの起こした惚れ薬騒動──とまではいかないが、騒動が終わって早いことに数日。ギーシュも快復し、早朝の訓練に元気良く(?)参加している。……違った事が有るとすれば──
「ふっ! “ウィンディ・アイシクル”!」
「悪くない。……が、まずは隙を作るべきだった──」
見聞色≠ニ“紙絵”でタバサが放った“ウィンディ・アイシクル”を難なく避ける。
……そ
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