第九話 Cooreat
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きながら歩いていると、メッセージが届く。
宛先は、クーレイトから。
内容は、着いたよ、だけ。
どうやら、広場についたみたいだな。
俺はすぐに足を止め、広場のさっきいた場所へと引き返す。
さっきいた連中はもういないみたいだし、心置きなく、クーレイト達と会えるわけだ。
そう思いながら、集合場所に向かうと。
そこに、クーレイトと、ガンマさんが待っていた。
「忙しい中悪いな」
「いや、いいんだよ。 こちらこそあんまりギルドの方に顔出し出来なくて申し訳ないよ。
でも今週一週間はスケジュール開けてきたから大丈夫!」
そう言って爽やかに笑うクーレイトに、好感を覚えると同時に、素直に敬意を覚える。
コイツは本当にすげぇなぁ……。
あっちこっちから引っ張りだこだってのに、嫌な顔せずによくまぁここまで出来るもんだ……。
そんなことを思っていると、隣にいるガンマさんが口を開く。
「クーレイト様。 開けてきたスケジュールは一週間と言いましたが、正確には7日後の23時までです。
23時から聖龍連合の幹部クラスの方々と親睦会。 その後朝6時から中間層でのビギナー層への狩りの手伝いおよび指南。
その後、夕方より攻略組の皆様とボス攻略会議が……」
ガンマさんがそこまで言葉にした瞬間、クーレイトは困ったような顔をしながら。
「いや、まぁ、それはわかってるって。 夕方頃にはこっちから離れるからさ。
それから少し寝てから行くよ。 それでいいでしょ? 折角のギルメンとの野良狩りなんだから、ちょっと気軽に狩りたいな」
苦笑しながらそう口にするクーレイトに、ガンマさんは暫く黙った後。
「了承しました。 失言、申し訳ありませんでした」
「いや、いいよ。 気にしないで。 それに忠告してもらえるのはありがたいからね」
そんなやり取りを、二人は交わす。
……やっぱ人気者は違うな。
ガンマさんはクーレイトの秘書とかマネージャー的な感じなんだろうか……。
ちょっと羨ましい気もするが、実際そんなんなったら気が滅入りそうだ。
「まぁ、まぁ、とりあえず募集かけようぜ。 三人で狩るより人が多い方が楽しいだろ」
「ああ、そうだね。 二人くらいいれば十分かな」
そんなやり取りを交わした後、広場で早速募集をかける。
ネットゲームの募集はもちろん、ネットゲームによって異なるが。
基本の募集は同じ。
人数指定、狩場指定、レベル指定、武器指定の四つが基本だ。
そこから細かくスキル指定なんかが入ったりするが……。
今回行うのは効率狩りじゃなく、あくまでも気軽に行う狩りだ。
攻略組の血盟騎士団とか聖龍連合なんかは、ギルドの外部との人間とPTを組むことを嫌う人間もいる。
特に聖龍連合の極一部は完全指定型の効率重視の狩
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