禁断の果実編
第116話 託された果実
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でいるに違いない。このような、ぬるい理想で民を救えるなどと思った男に、黄金の果実を託したことを』
「……がう……ちがう」
舞はロシュオに向き合った。
「みんなを救いたいと思ったあなただから、そんな理想を信じたあなただから、奥さんは全てを託したんでしょ?」
ロシュオは思案するように俯いた。
「わたしが、王さまの言うジュグロンデョなら、わたしだって王さまを選んで降り立ちます。力、かしてあげたいって思っちゃいます。王さまの理想、とてもやさしいから」
ヘキサが駄目押しのように告げた。
『お前たちも彼女と同じことを言うのだな』
ロシュオが手を掲げた。舞はとっさにヘキサを自分の後ろに庇った。
そこで舞の意識は途切れた。
ロシュオが手を掲げると、舞は立ったまま気絶したような状態になった。
もう片方の掌から、ロシュオが黄金の果実を取り出す。
『見届ける役目をお前に託そう』
すると黄金の果実は、舞の胸に吸い込まれ、一度だけ輝いて消えた。
ロシュオはさらに、クラックを開き、その向こうに舞を吹き飛ばした。
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