第19話 フレーゲル混乱する
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
様なご用件ですか?」
さああ、シュトライト大佐、悪戯者フェルナーのドッキリだと言ってくれ!!
「御聞こえに為らなかったのであれば、今一度お伝え致しますが、ラミディア様がブランシュヴァイク公爵家の第3公女であることは間違いない事実で御座います。公爵様もお待ちで御座いますので、お願い致します」
ウギャー、なして、なして、私がブランシュヴァイク公爵家の子供なんですか????私はファーレンハイト家の子供でしょうに、橋の下から拾ってきたんですか?貧乏男爵が子供拾うわけが無いじゃないですか、それともお母様が浮気して出来たとか、それだったら家族不和だ!!!
「御混乱なさっているのは重々承知で御座いますが、今日の宴の目的はラミディア様のお披露目で御座います」
「えーーーーー!!」
そのまま、シュトライトさんに連れられて、壇上へ行くはめに為りました。何が何やらさっぱりだ!!
帝国暦482年10月1日
■オーディン ブラウンシュヴァイク邸 ヨアヒム・フォン・フレーゲル
ラミディア・フォン・ファーレンハイト、確かに伯父上はそう言った。あの小娘が、伯父上の妹だと。お爺様の娘で、伯父上の妹と言う事は、母上の妹と言う事にも成る。つまりは、叔母上と言う事に成るのではないか!
伯父上のお戯れ言ではないことは、此ほどの人を集めた宴で、しかもアマーリエ様、エリザベートも参加しているのだ、その上伯父上自らが満面の笑みで叔母上の名前をお呼びになり、妹であると宣言した事でも判る事だ。此は伯父上はおろか、アマーリエ様もまた、叔母上の存在をお認めに成られた証拠、それに自分は伯父上とは幼き頃よりの仲、伯父上の儀式の際の作り笑顔と違い、今の笑顔は心から喜んでいる笑顔だと判る。
つまりは、ラミディア・フォン・ファーレンハイトがブランシュヴァイク公爵家へ迎え入れられることは、皇帝陛下すらご存じの可能性が高い、どうしたら良いのだ。その上、こんな大勢の中でのカミングアウトだ、つまりは、ラミディア・フォン・ファーレンハイトという存在が、ブラウンシュヴァイク公爵家にとって、非常に重要な存在で有る証拠だ。
もしかしたら、リッテンハイムが後見しているグリューネワルト伯爵夫人の対抗馬として皇帝陛下の後宮に入内する為に呼び戻したのかも知れない。不味い不味すぎる!このままあの小娘、いや娘、いやいや、叔母上をコルプトなんぞが襲いでもしたら、伯父上どころか、お爺様も怒髪天で怒りまくるはず、さらには皇帝陛下の御不興を得る可能性も。
あわわわ、コルプトは馬鹿だから、真っ正直に襲うかも知れない、不味い不味い!!
どうしよう、どうしよう、自分でも冷や汗が流れ始めるのがよく判る。このまま叔母上が傷物にでも成ったら、コルプト自身どころか、コルプト子爵領も間違いなく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ