暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0741話
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
方がいいのかしら?」

 そう尋ねてくるシェリルの表情には、少しではあるが心細そうな表情が浮かんでいる。

「出て行くっていうか……そうだな、どうせなら俺と一緒に住んでみないか?」
「え? ここにはあたし、いられないんでしょう?」
「ああ。だからサンフランシスコエリア辺りの住宅街で、アパートやマンションを探してな」

 シェリルならアパートとかじゃなくて、高級マンションの建物その物を買ったり出来そうだけど……無理に金を使う必要もないしな。
 一緒に住まないか、そう言われたシェリルは一瞬驚きに目を見開き、次に頬を赤くし、やがて強がるように悪戯っぽく笑みを浮かべて口を開く。

「何よ、アクセルってばあたしと同棲したいの? でも、そうね。確かにこのままS.M.Sの宿舎にいる訳にもいかないし、それにホテルに帰れる訳でも無し。アクセルと一緒に暮らすのもいいかもしれないわね」

 特にシェリルの場合はV型感染症の場合もある。今の俺の手持ちには魔法世界の回復薬とかも無いから、本当にどうしようも無いが……少しでも効果がありそうなのは時の指輪くらいだが、あれだって使用者を時の流れの外に置いて不老にするだけで不死にする訳じゃ無い。当然病気や怪我なんかで死ぬのを防げる訳じゃ無いんだよな。なら、シェリルは少しでも俺の側にいた方がいい。
 もし何かあった時、すぐにでもゲートを設置してホワイトスターに戻れるように。

「そうだな、俺としてもシェリルと同棲ってのはちょっと楽しみだな」
「ちょっ、ちょっと。生々しいわね。同棲とか言わないでよ」
「お前が最初に同棲って言ったんだろ? なのに何で俺が責められるんだよ」
「あたしはいいのよ! 大体、なんで同棲するっていうのにアクセルは平然としてるの!? 少しは照れるとか何とかしなさいよね」

 平然としている理由? ……まぁ、それはやっぱりホワイトスターでレモン達と一緒の家に住んでるからだろうな。
 そんな風に考えていると、不意に頬を引っ張られる。
 そちらの方へと視線を向けると、そこにいたのはジト目で、頬をひくつかせなら笑みを浮かべているシェリルの姿。
 あ、これはちょっとやばいかも。そんな風に思ったが、俺が何かするよりもシェリルの次の行動の方が早い。

「……ねぇ、アクセル。もしかしてあんた、同棲するのって初めてじゃなかったりするのかしら? ほら、怒らないからきちんと正直に本当の事を言ってみなさい? 怒らないから」

 大事な事なので2回言いましたって感じだが、既に怒っているようにしか見えない。特に口元は笑みを浮かべているのに、目元でコメカミがピクピクと動いているのを見るにいたっては、正直な事を言ったら確実に爆発しそうな気がする。
 とは言え、今それを黙っていてもゲートを設置してホワイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ