三話 妖精の追跡者
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しあった間合いを一瞬でつめ蹴りを入れてきた。とっさに防ぐも、受けきれずダメージが残る。
「おまえ、邪魔者?」
「何者だ」
「答える義理はない。そして、これから生きることもない。」
そう言うと刺さっていたレイピアを抜いた。
「もう一つ質問だ。尋問科にいた容疑者、やったのきみ?」
銃を抜きつつ言う。しかし、敵は何も答えない。こなみとは反対色のブロンドが風になびく。
「クライアントが待ってる。警告、モデルN一緒にこい」
殺気がこなみを射抜いた。
「無視するな」
同じくらいの殺気で返した。
「邪魔」
同時に突風が俺を襲う。痛みが体中に走っているのがわかる。一つわかったこと今相対している相手は普通じゃない。俺は牽制として引き金を引く。すると、弾丸は少女に当たる寸前で弾かれる。
「無駄」
今度は斬りかかってきた。とっさにナイフを取り出し防ぐも力負けして押し出される。
「あなた強いの?」
切っ先を向けて聞いてきた。
「別にただの高校生だけど」
俺はそう言ってフラッシュを投げる。
「目くらまし」
朝と同じようにこなみの手を引き逃げる。店にいた人が群がって来ていたので俺は場所を変えることにしたのだ。
「こなみ、あいつを知ってる?」
「いえ、知りません」
こなみも少し震えている。握っている手を少し強く握る。この手だけは離していけないような気がした。
「見つけた」
再び突風が襲ってくる。しかし、今度は回避する。
今のところ誰も来るとのなさそうなコンテナの前だ。
俺はナイフを構える。
「邪魔やめない?。そしたら殺さない。」
相手もレイピアを構える。
「おあいにくこの娘は俺の護衛対象なんでな」
「そう」
相手は、先程より早く斬りかかる。俺もナイフで防ぐが、
「無駄」
防いだと感じた剣は脇腹を切り裂いていた。
「防弾制服に感謝しないといけないね」
運良く制服が破るだけで済んだものの状況は悪いままだ。
「ナイフは慣れてないから困るよ」
自嘲気味にいう。
そして踏み出し、斬りかかるがリーチが上の相手は難なく伏せ再び斬る。寸分で躱しカウンター気味に相手の腕を狙い斬る。しかし、見えない何かがそれを阻む。
「っく。めんどくさ」
すぐに一撃をいれ距離を取る。
「あなた強い。でも、私の方が上」
「そうみたいだね。」
さて向こうはいくらでも攻撃できるにたいしてこちらは何もできない。せめて愛用の近接武器があればいいのだが。あいにくメンテナンス中だ。
「ここは引いてくれないかな」
駄目元で提案してみる。
「拒否する。」
即答された。
「じゃあ、恨まないでね」
「そっちこそ。次で決める」
少女の殺気が一層強くなる。お互いに構える。辺りが静まり変える。
動き出したのは向こうだ。それも今までよ
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