エピソード15〜轟く、氷竜の咆哮〜
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召喚されたのは【サウザンドアイズ・サクリファイス】。そのモンスターの降臨とともに刹那と対峙している京子の様子に異変が起こる。
「ぐ…なに、これ……おかしいわ…あぁ、アァァァァァァァ!!」
頭を痛そうに抱え、突如奇声を発するとその目からハイライトが消え、正気ではないことがうかがえる。
「ぐ……グフ…グフフ…我、ついに身体、手に入れた。」
口調が一転し、纏わり付くような陰湿な雰囲気から身の毛がよだつような雰囲気へと変わる。
「な、なんだ!?京子先生がおかしくなっちまった!!」
「いや、多分違う……サクリファイスに自我を乗っ取られたんだ…」
精霊が持ち主を乗っ取るという事象に対し、何!?と驚愕する二人。
神のカードが所有者を選ぶように精霊にも意思がある。精霊を使役する人は二通りいる。
一つは強い絆で結ばれている場合。もう一つは力によって精霊を服従させている場合。後者の場合、何らの影響によって持ち主の力が弱まるか精霊の力が増すと精霊は持ち主へと牙を剥き、自我を乗っ取るということが起きるという。昔、邪神達が次々と所有者を変え、廃人へと変えていったように。
「じゃ、じゃあ…アレは京子先生じゃないってことか?もしかして、あの変態行動も乗っ取られたせいか…」
「いや、それは違うだろ。あの変態さは素だな。おそらくあの変態はたまたま何処かで精霊が宿っているカードを手に入れ、それを知らずに使って乗っ取られたんだと思う。」
少し論点がズレた十代にツッコミをいれつつ、解説する紫苑
「おい、あいつは元に戻せるのか?」
「多分。けど、絶対条件としてデュエルに勝たなきゃダメだ。負けたら本当にあの化け物に喰われるぞ。」
物理的な意味で喰われると言う紫苑。確かにサクリファイスは贄を求めるモンスター。それが実体化したとなれば、生贄として喰われかねない。
それにと続ける紫苑
「多分、あいつからダメージをもらうと実際にダメージとなると思う。気を付けて」
「結局、勝てばいいんだな。さぁ、かかってこい!化け物」
挑発的な発見とともに変態から化け物へとクラスアップした京子をにらみつける
「我、おまえ倒し、その精霊、喰らう。そして、もっと、力、手に入れ、もっと強く、なる。だから、我、おまえ、倒す」
千の目が刹那の隣に居る舞姫へと集中する。ヒッと小さく悲鳴をあげると刹那の後ろへと隠れる。
「仲間のためにも俺は負けない!」
京子
LP2500
手札2枚
魔法・罠伏せ1枚
場
【サウザンドアイズ・サクリファイス】☆1 ATK0
紫苑
LP1300
手札3枚
魔法・罠無し
場
【氷結界の大僧正】☆6 DEF2200
「我の効果、発動。
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