暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第61話 部長のお仕事
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ても……
俺はちらっと背後を振り返る。俺の視線の先にはアーシア、そしてイリナとにこやかに話す火織がいた。ぱっと見普段通り、何の異変もないように見える。現に姉妹の黒歌姉たちも何も言わないし。でも……ずっと見続けてきた俺だからこそ分かる。火織、なんだか強張ってる、っていうか緊張してる? いや、俺もなんとなくとしか言えないんだけど、なんかスーザンたちがここに来てからギクシャクしてるような気がするんだけど、気のせいかな? 一体どうしたんだ、火織?
「こちらです」
俺達が連れられて来られたのは博物館のバックヤード、置いてある物を見るに遺跡の出土品などを研究しているであろう場所だった。そしてその研究室の中央、そこには1つの棺、石で出来てるからおそらく石棺が鎮座していた。
「ある遺跡から出土したもので、貴重な歴史的遺産なのですが……」
そこで言いよどむ教授。と、そこで……
「う〜ん、これ、あんまり良くないにゃあ」
「さっさと処分するべきかもです」
そう言って石棺の蓋の隙間を覗きこむ黒歌姉と白音ちゃん。
「良くないってどういうことだ?」
という俺の疑問に答えてくれたのは部長だった。
「棺からオーラが漏れているのよ。それもあまり良くない、ね。仙術を操る黒歌と白音には私達よりもなおはっきりそのオーラが見えているでしょうね」
「マジっすか!?」
なんとなく不気味だなぁとは思ってたけど、まさか結構やばい物なのか!?
「西浦教授、この中にはどんな危険なものが収められているか分かりませんわ。彼女達の言う通り即刻処分した方がよろしいと思いますが?」
「危険であるというのは百も承知です。実はこの棺に関わった者が謎の病に倒れたり、不幸な事故にあったりなど続出しておりまして。しかしだからこそ! 私はこの棺の謎を解明しなければならないのです! 彼らの犠牲を無駄にしないためにも!!」
「あらあら、それはもしかすると棺の呪いかもしれませんわね」
「はぅぅっ!? 怖いですぅっ!!」
「おいおい! そんな危ねぇもんそこはさっさと諦めて処分するところだろ! 死んでからじゃ遅ぇんだぞ!」
「あ、ちなみに死者は出ていませんのでご安心を」
「って注目すべきはそこじゃねぇ!」
いや死んでないことも大事だけどさ!? ダメだこの人、完全な研究バカだ。
「取り敢えず調べてみるだけ調べてみましょうか」
そう言って皆で石棺に近寄って表面の模様を覗きこむ。どうやら古代語の文字が書かれているらしいんだけど、当然のことながらなんて書いているのかは分からない。
「教授、この表面にはなんと?」
「……実はですな、そこに書かれている事こそグレモリー
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