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Rainy Heats
Rainy Heats
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[9] 最初

「何言ってるんだよ・・・」
「さぁさぁ、どれ系よ?」
「うう・・・」
「決めれないなら、こうするまで!」
いきなり胸ぐらをつかまれ、寝室に連れ込まれた上で、ベッドの上に投げ飛ばされる。
『秋ちゃん・・・!これはまさか・・・!』
「その通り、身体に聞くまで!」
「秋!お前本気かよ!」
『うおー!秋ちゃん流石っす!』
「でもビィには刺激強そうだから電源切るねー」
『いやー!秋ちゃん酷すぎ・・・あんっ』
電源を切られビィは沈黙する。こうなってしまうと為す術はない。
「さて、アオイ。これから君がどうなるか、わかるね?」
「わかんねぇよ!」
「今から君の身体をくすぐって、正直な気持ちを吐くまでやめません。泣こうが喚こうが、やめません」
「や、やめろ・・・!」
「いざ!」
「やめろおお!」
?
「すぐ戻ってくるから、浮気なんかするんじゃないわよ―!」
「わかったから、さっさと行けよ・・・」
あれから数時間、本当に白状するまで秋にくすぐられ続けた。
『で、アオイちゃんはどの秋ちゃんを選んだの?』
「・・・全部」
『欲張りー!でも、それってできるの?』
「身体の換装は何時でもできるらしいから、成長するみたいに身体をちょっとずつ変えていってもらうようにした」
『へー。だったら今回は、ちっちゃい秋ちゃんのままなんだ』
「そうなる。それで、俺と一緒に成長して生きていこうってなった」
『でも、秋ちゃん『シルム』だよ?人工生物だよ?それでもいいの?』
「だからだよ。それも含めての秋だから」
『ああん、もう二人の間には誰も入り込めない・・・!完全敗北だ!あたし!』
「わかったわかった」
これから先、希望も絶望も見ることになるだろうし、時には決断を迫られる事になるだろう。
でも、生きていくことを、生き残っていくことを考えて生きて行けば、必ず良い方向へと向かってゆくだろう。
だからこそ、秋と一緒に生きていくことを決めたのだ。彼女と共に居れば、生きてゆくことも生き残ってゆく事も可能な気がする。
人は、人以外の存在も、生きているのだ。生き残るために。


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