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ソードアート・オンライン 折れる事無き意志と絆
第2章 終わりと始まりの世界 前編
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ヤマト「えっ? そんなはずないと思うけど…」
キリト「もっとよく見てみろよクライン、メニューの一番下にちゃんとログアウトの項目があるはずだぞ?」
クライン「いや本当にねぇんだよ! 嘘だと思うんだったら二人も確かめて見ろよ!」

そんなバカな…と思いつつメニューを開き一番下のログアウトの項目を探してみる。

ヤマト「…本当だ…無い…」
キリト「…確かにログアウトの項目だけが消えているな…」
クライン「だろ?」

クラインの言う通りメニューからログアウトの項目だけが消えてしまっていた。

キリト「おかしいな…不具合か何かか?」
クライン「まぁ開始初日だし不具合が発生するのはしかたねぇし気長に待つとするさ」
ヤマト「それはいいけどクライン、確か宅配ピザ頼んでたんじゃなかったっけ?」
クライン「ああ! そうだった!!」

俺のデリバリーピザとコーラがぁぁぁ!! と叫んでいるクラインの横でキリトが不思議と思っていた。

キリト「だが本当におかしいな…ログアウトできない無いなんて今後の運営に影響が出るし何らかの対応をしてくるはずなんだが…」

キリトの言う通りログアウトできないとゆうことは現実世界に戻れないとゆうことでもある。
これが続けば当然ユーザーはこのゲームに不信を抱きプレイをしなくなるだろう。

キリト「クライン、GM(ゲームマスター)コールはしているのか?」
クライン「それがさっきからずっとしてるんだか一向に繋がらねえんだよ…どうなってんだ?」
ヤマト「もしかして、皆同じ理由でGMコールをしてるから回線が混雑してるんじゃない?」
キリト「だとしても対応が遅すぎる…ログアウトできない不具合なんて今後の運営にかかわるぞ」
クライン「なぁ…ログアウトする方法ってログアウトボタン以外なんか無いのか?」
キリト「…いや無いな…こっちでログアウトするか向こうで誰かがナーヴギアを無理やり脱がすしか方法が無いな」
クライン「俺、独り暮らしだから脱がすやつなんかいねえよ…」
ヤマト「俺は兄さんと二人暮らしだから何かあれば兄さんがなんとかしてくれると思うけど…」
キリト「俺は母さんと妹と暮らしているから俺の方も何かあれば母さんか妹が様子を見に来るはずだけど…」
クライン「おおおお前キリト! 妹さんいるのか!? かっ可愛いのか?」

キリトの発言にクラインは今の状況をそっちのけでキリトに詰め寄る

キリト「か…可愛いかどうかわからないけど、妹はこっち側の人間じゃないよ…俺の事だって避けているように見えるし…」
ヤマト「あはは…つかクライン、よくこの状況でそんな事聞けるな…」

ヤマトは苦笑いしながら頬をポリポリとかく。

ヤマト「しかし…本当に妙だよな、もう結構時間が経ってるのに何も無いなんて
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