第2章 闇艦娘、響
第01話
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提督は響・黒に突進する。
常人離れした動きで響・黒との距離を詰める。
そして提督の手が響・黒の首を掴み上げた……と思いきや、提督の手は空を掴んでいた。
「簡単に挑発に乗るのはOKなの? 提督」
響・黒は提督の首をさすりながら、ほっぺに可愛らしいキスをした。
そして提督の首を柔らかく揉み上げる。
「ハッ、いつでも絞め殺せますよってか? いいねいいねぇ、流石じゃねぇか響・黒よぉ」
提督の動きを遙かに超える速さで動く響・黒。
提督は決して油断していたわけではないが、響・黒の動きについてこれず、このような失態を晒してしまう。
「いくら俺が闇の洗礼を受けた人間でもよぉ、お前は闇の洗礼を受けた艦娘だからなぁ。人間VS艦娘じゃあ相手になんねぇわなぁ」
響・黒はくすッと笑んで、提督から身を離す。
「ところで提督、私を呼び出すなんて珍しいね。何かご用かな?」
「ハッ、提督が部下を呼び出したんだからよぉ、ご用があるに決まってんじゃねぇか。まぁ、詳しくはここで話そうやなぁ」
いつの間にやら、ふたりは提督室の前にまで来ていた。
提督は乱暴に扉を開け、中へと入っていく。
そして真っ黒い革張りのソファにどかぁと身を沈め、大の字になって座り込む。
「陸奥・黒、いないね」
秘書艦である陸奥・黒が提督室にいない。
気配を消しているわけではない、本当にその場にいない。
「ああ、あいつは別件で動いてもらってんだわ。今日は戻らねぇぜ」
「そう……なんだ」
陸奥・黒がいない。
つまりは今、響・黒は提督とふたりっきりである。
よくよく考えると響・黒は転生してからずっと、陸奥・黒と行動を共にしていた。
その陸奥・黒がいないとなると、少なからずとも不安になってしまう。
「ところでよぉ、響・黒。お前を呼び出したのは他でもねぇ」
ソファに身を埋めている提督を見て、響・黒はハッとする。
提督の肉主砲はびっきびきに勃起していて、びくびくんと揺り動いている。
「お前を破瓜してからよぉ……あー、言い方が下品かぁ? 膜やぶってからよぉ……もっとお下品かぁ? 初体験済ませてからよぉ……まぁ、つまりはよぉ、闇の洗礼の儀をしてからよぉ、お前とはいたして無ぇよなぁ」
響・黒は頬を赤くし、何も答えないでいる。
「俺にはよぉ、使命ってのがあんだわ。お前ら闇艦娘を愛して愛して愛しまくって、練度を高めるっていうよぉ、大変光栄ななクソ使命がなぁ」
提督はアゴをクイッと振って、響・黒にこっちにこいと無言で言った。
それを見た響・黒はおずおずと提督に身を寄せる。
「クソ使命なの? ……提督はいやいや私達を抱いてるの?」
「ハッ! 馬鹿ぬかすなや。
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