第四話 由比大尉!正雪の方じゃないからな!!その十三
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「自分のことしか考えないですから」
「いや、それでも何で猫にまで」
「あの二人嫌われるんですか?」
尚武は今度は言いそうにはならなかった。
「それがちょっと」
「わからないかなって」
「猫ちゃん達も同じなんですよ」
「人間とですか」
「一緒だっていうんですね」
「はい、人間が嫌うものは猫ちゃん達も嫌います」
それこそ、という口調での言葉だった。
「ですから」
「ここまでするんですか」
「写真を攻撃するんですね」
「うちの猫ちゃんは皆嫌いですよ」
ジャスティスカイザーをというのだ。
「それこそ」
「そうですか」
「そんな感じですか」
「皆いい子ですから」
いい子なら、というのだ。
「ジャスティスカイザーは間違ってるってわかってるんですよ」
「ああ、成程」
「そういうことで」
「事情はよくわかりました」
「とてもよく」
二人は項垂れながら答えた、そしてだった。
お店のお姉さんにだ、こう言ったのだった。
「紅茶下さい」
「俺は烏龍茶」
「お菓子はチョコレートケーキで」
「桃饅頭お願いします」
「わかりました」
お姉さんは二人に礼儀正しく答えた、そしてだった。
二人はそのお茶やお菓子を食べながらだ、そのうえで。
二人でだ、こう言い合った。
「勝とうな」
「ああ、絶対にな」
「今度は川村ゆきえさんだ」
「あのエロさ全開のスタイル観ようぜ」
「あの人顔もエロいんだよな」
「髪型までな」
とにかくその全てがというのだ。
「しかも演技力あるんだよな」
「そうそう、女優としてもやっていけるよ」
「ポイント高いからな、それも相当に」
「もっともっと売れて欲しいな」
「下半身を刺激してくれる仕事だけじゃなくてな」
「そっちの方もな」
こうしたことを話してだった、そのうえで。
二人はあちらが指定して来た果し合いの日に住吉神社の境内に入った、二人が住吉神社の太鼓橋を渡ると。
その下の池の亀達がだ、一斉にだった。
ジャスティスカイザーを見て忌々しげに顔を背けた、それを見てだった。
既に変身している二人はだ、橋の一番上で怒り狂って抗議した。
「亀までなんだよ!」
「おい、俺達亀にまで嫌われるのか!」
「人間や猫だけじゃねえのかよ!」
「爬虫類にも嫌われてるのか!」
「アホ!さっさと勝負の場に行かんかい!」
後ろから阪神タイガースの帽子を被ったおっさんが二人を叱る。
「こっちは昨日阪神巨人に負けて機嫌悪いんや!うだうだ言うと承知せんぞ!」
「うるせえ!俺達だって阪神ファンだ!」
「一緒だよこの野郎!」
今度はトラキチのおっさんと喧嘩をする二人だった。
「それに負ける時だってあるよ!」
「阪神の歴史じゃいつもだろ!」
「うっさい
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