マクロスF
0740話
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機から放たれた反応弾。真っ直ぐに飛んでいき巨大な爆発を巻き起こすが……その結果は当然と言うべきか、殆どのバジュラが脱皮という手段を使って生き残る。
何匹か死んだバジュラもいるが、反応弾のコストを考えると殆ど意味が無いと言っていい程の誤差だろう。
そこからは全機が散らばり、それぞれにバジュラの迎撃を開始する。
とは言っても、効果的に迎撃出来ているのは俺と新型のガンポッドを配備されたミハエルの機体のみだ。それ以外の機体は、まずアサルトナイフでバジュラの装甲を傷つけてからそこにガンポッドなりレーザー機銃なりを叩き込むという手間の掛かる戦いをしているのだから。
「ちぃっ、させるかよっ!」
手数が限られている以上、こっちとしても機動兵隊バジュラはスルーしてフロンティア船団や新統合軍の戦艦を一撃で撃破出来るだけの攻撃力を持っている重兵隊バジュラを優先的に狙うしかない。そんな俺の一撃は、新統合軍の戦艦に狙いを付けていた重兵隊バジュラを貫き、爆散させる。
そんな中で幸いと言うべきか、ブレラ率いるアンタレス小隊の存在は手数という意味では頼りになっていた。個人的にはグレイスの件もあって色々と思うところがあるんだが、現状でバジュラ相手に有効な戦力であるのは間違い無いのだから。
だが、問題はそんな事ではない。アンタレス1に護衛されるようにして姿を現したその機体。それは本来ならラビット1と呼ばれているカナリアのVB-6だった。そして……
『皆、抱きしめて! 銀河の果てまで!』
そんな声が聞こえて来る。
これは間違い無くランカの声。だがミハエルから聞いた話によると、グラス大統領との記者会見に出ていたって話だったが……
VB-6から流れるランカの歌に、バジュラの動きが前回のように混乱に陥る。その隙を付いて全面攻勢に出る新統合軍。そして……
「1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ!」
2連装ビーム砲の1撃で2匹のバジュラを撃破し、それを3連射。現状では最も危険度の高い重兵隊バジュラ6匹が続けざまに爆散する。
混乱しつつも、バジュラの何匹かがランカの乗っているVB-6へと向かって行くが、その尽くがブレラのVF-27の放つ重量子ビームや、あるいはアルトのアサルトナイフからの攻撃によって撃破していく。
だが、その攻撃は連携といったものを全く考慮していないものだ。お互いが個人で戦ってVB-6を守っているような……まぁ、ブレラの事を考えれば無理も無いが。
そして、ランカの歌によってバジュラが混乱している隙を突き、マクロス・クォーターから放たれるマクロスキャノン。螺旋を描くようにして放たれたその一撃は、無数のバジュラを瞬時に消滅させていく。
先程から緊急の超長距離フォールドを行うと通信で言われているが、この分ならなんと
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