マクロスF
0740話
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もたらすだろう。
かと言って、シェリル1人を街で暮らさせるというのはこちらも色々と拙い。シェリルの病気の事もあれば、ファンが妙な行動を起こさないとも限らない。更に言えばグレイスが何かを仕掛けて来る危険性も十分にある。となると……
「俺が宿舎から出て、アパートなりマンションなりを借りてシェリルと暮らすしかない、か。金はそれなりにあるし」
そもそも、PMCという職場の給料はかなり高い。それこそ、一般の社会人の給料に比べると雲泥の差と言ってもいい。そしてここ数ヶ月は幾度となく現れるバジュラとの戦いで危険手当も相当の額が出ている。ついでに、俺は基本的には宿舎で暮らしたし、食事に関しても食堂で食べていたから無駄遣いは殆どしていない。敢えて言うなら、たまに街中に出て雑誌とかちょっとした食べ物とかを買ったくらいか。それ故に、高級マンションはともかく、普通のアパート辺りなら1室程度なら買い取る事が出来る程度の金は貯まっている。
「ほら、格納庫に着いたぞ。今は女の事より、このピンチを何とかする事を考えろ。お前が誰とくっつこうと、フロンティア船団がバジュラ共に滅ぼされてしまったら意味がないんだからな」
「そうだな。俺の今の居場所を守る為にも、バジュラには大人しくして貰う必要があるのは事実だ」
呟き、格納庫に入ったところでオズマと分かれて俺の機体へと向かう。
「おいおい、アクセルが遅刻ってのは珍しいな。何してたんだ?」
「ちょっと色々とあってな」
「ふーん。まぁ、出撃に間に合ったからいいけどよ」
ミハエルの言葉を受け流し、トルネードパックを装備した今の俺の愛機へと向かい、整備員から機体の状況を聞きながらEX-ギアを身につけていく。
「じゃあ、機体は万全だと思ってもいいんだな?」
「勿論ですよ。S.M.Sの整備員として仕事は十分にこなしてますから、アクセル大尉の機体はこれ以上無い程に万全です。だからアクセル大尉。バジュラの件……頼みます」
「任せておけ。俺が出撃する以上は、バジュラが幾ら現れてもどうにかしてみせるさ」
チラリ、と翼を挟み込むようにして搭載されている4発の反応弾に視線を向けながら呟く。正直、反応弾は既にバジュラに効果が無い以上持っていくのは気休めでしかないんだけどな。それよりも、俺としては出来ればまだ効果のあるビーム砲を量産して欲しいところだ。……まぁ、コストの問題とかもあって難しいんだろうけど。
「では、お願いします!」
頭を下げて去って行く整備員を見ながら、EX-ギアを装着してコックピットへと乗り込む。すると、すぐにオズマからの通信が聞こえてきた。
『スカル小隊全機、聞こえているな。今回はアクセルが遅れたおかげで、つい先程戦端が開かれたそうだ。今から俺達も出撃して、すぐに敵の
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