第八十七話 Gate
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かった。
ゲイトの手にはコントローラーが握られていた。
スイッチを押せば何かが起動する。
“何か”は恐らく最悪の事態を招くものだろう。
ゲイト「こんな最悪の事態もちゃんと考えておいたんだ。これだけは…使いたくなかったが…あ、悪魔を復活させたよ…シグマをね」
エックス「何だと!?」
スイッチを押すと、部屋の奥に“奴”が出現した。
緋色のマントを羽織っていた。
身体が歪み、動くのもやっとという風の男が足を引きずりながら歩いていた。
エックス「(あれがシグマなのか!?)」
かつて幾度も自分達を苦しめたイレギュラーの覇気はない。
死に損ない。
この言葉がよく似合った。
シグマは血を吐くが如き苦しげな声で叫ぶ。
シグマ「調子に乗るな小僧!!あの程度では死なぬわーっ!!お前の助けなど必要なかったわ!!邪魔だ!!消えろーーーっ!!」
シグマが光弾を吐いた。
眩しい光がゲイトを包む。
ゲイト「ぐああああああああ!!!!」
ルイン「ゲイトーーーーッ!!!!!!」
光弾を受けたゲイトは消滅したのだろう。
そこに彼の姿はなかった。
エックス「っ…シグマ、貴様あ!!」
バスターブレードを構えてシグマを斬り裂こうとしたがシグマの姿はなかった。
エックス「しまった…逃げられたか…ルイン、俺はシグマを追う!!君は…」
エックスが振り返った時には既に彼女はいなかった。
エックス「ルイン…?一体何処へ……?」
そしてエックスもルインもシグマも気づかなかった。
…一瞬だけ見えた漆黒の影を……。
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