暁 〜小説投稿サイト〜
ファイナルファンタジーT
21話 『抜け殻』
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
復を行う』


 そう聞いたシファとビルは、火の源の欠片が元通りになればマゥスンの[心]が戻って来るんだと安堵するが、そう簡単にはいかねェらしい。


『クリスタルの欠片は次元の狭間を介し<導きの光>として重要な役割を担うが、あの者が[精神体]として異なる次元から

こちら側へ戻れる条件を満たさなければ意味は無く、それが何時になるかも解らない』


 さっきから異なる次元だの精神体だの、いってェ何なンだ。


『こちらの世界とは異なる次元に関しては[精神体]として追いやられた本人にしか解らず、

傍目には実体と何ら変わらずそちら側に存在している筈。

どのような状況に陥っているにせよ、こちら側に残された本体が辛うじて息をしている限りは

異なる次元において″生存している″という確証は持てる。

────とはいえ一人を除いた光の戦士達には、次なるカオスを倒して貰わねばならない』


 マゥスン抜きで、次のカオスか。上等じゃねェか。

結局オレらは今まで、マゥスンに頼りっぱなしだったンだ。

残りのカオス蹴散らして、ついでにガーランドの野郎引きずり出してぶっ倒しときゃいい。

そうすりゃマゥスンが戻って来た時に鼻を明かしてやれる。


 ────女賢者のエネラがマゥスンを抱き抱えてるオレに近寄り、こちらに預けるよう促して来た。

広場の隅の方に、12賢者達が普段使用しているらしい家屋があり、そこにマゥスンの身体を寝かせておくそうだ。

……コイツらのトコに置いてくのは正直心許ないが、そうも云ってらンねェ。

マゥスンの片腕にオレのバンダナを巻き付けて預け、オレはシファとビルの3人で次の目的地、北西の大陸の水の都を船で目指した。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ