21話 『抜け殻』
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復を行う』
そう聞いたシファとビルは、火の源の欠片が元通りになればマゥスンの[心]が戻って来るんだと安堵するが、そう簡単にはいかねェらしい。
『クリスタルの欠片は次元の狭間を介し<導きの光>として重要な役割を担うが、あの者が[精神体]として異なる次元から
こちら側へ戻れる条件を満たさなければ意味は無く、それが何時になるかも解らない』
さっきから異なる次元だの精神体だの、いってェ何なンだ。
『こちらの世界とは異なる次元に関しては[精神体]として追いやられた本人にしか解らず、
傍目には実体と何ら変わらずそちら側に存在している筈。
どのような状況に陥っているにせよ、こちら側に残された本体が辛うじて息をしている限りは
異なる次元において″生存している″という確証は持てる。
────とはいえ一人を除いた光の戦士達には、次なるカオスを倒して貰わねばならない』
マゥスン抜きで、次のカオスか。上等じゃねェか。
結局オレらは今まで、マゥスンに頼りっぱなしだったンだ。
残りのカオス蹴散らして、ついでにガーランドの野郎引きずり出してぶっ倒しときゃいい。
そうすりゃマゥスンが戻って来た時に鼻を明かしてやれる。
────女賢者のエネラがマゥスンを抱き抱えてるオレに近寄り、こちらに預けるよう促して来た。
広場の隅の方に、12賢者達が普段使用しているらしい家屋があり、そこにマゥスンの身体を寝かせておくそうだ。
……コイツらのトコに置いてくのは正直心許ないが、そうも云ってらンねェ。
マゥスンの片腕にオレのバンダナを巻き付けて預け、オレはシファとビルの3人で次の目的地、北西の大陸の水の都を船で目指した。
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