第7章:過去から未来への歴史
最終話:納得の結末
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(グランバニア)
ビアンカSIDE
「リュカ……そう言えば、貴方のお父上はホイミを唱えられましたねぇ。しかも大怪我でさえ完治させられるほどのホイミを」
「さて……古い事なので忘れてしまいましたなぁ」
外方を向いて惚けるリュカ……
でも私は忘れません。
パパスお義父様がホイミを使ってた事も、そのホイミの回復力が強力な事も。
そしてパパスお義父様とライアンが似てた事も! ホイミンのホイミが強力だった事も!!
「あぁ私とした事が言い忘れてました。ライアンとホイミンの子孫が作った国の名前を……聞きたいですか?」
「べ、別に……きょ、興味ないし……僕、ライアンに興味ないし!」
両耳を塞ぎ俯くリュカは、滅多に見れない情けない姿だ。
「リュカの巨乳好きは遺伝ですかねぇ? そう言えばマーサも大きいですよねぇ。どうなんですか、ライアンとホイミンの御子孫さん?」
凄いわね。リュカが過去に行かなきゃ、今の世界は存在しなかったのね……
ロザリーやデスピーを助け子孫を残させなければ……
ライアンとホイミンを面白半分で交わらせ、しかも国を追い出させなければ……
リュカは存在しなかったかもしれない。
ラインハットも……テルパドールも……ルドマンさんやシスター・フレアも全部リュカが関係してるのね!
今を構成してる殆どの事にリュカの遺伝子が関係してるなんて……恐ろしい反面、すっごい面白いわ!
こんな面白い話を聞けるなんて……
「プサンさん。今回は面白い話を聞けたし、お説教は免除致しますわ。ですが今後リュカを勝手に巻き込む事は許しませんよ!」
「本当ですかビアンカ? あぁ良かった、何百年と語りたかった出来事ですからね……喜んでもらえて幸いです」
「喜んでねーよコノヤロー!」
「そりゃリュカはそうでしょう。なんせ自業自得なんですからね。ですが貴方の奥方は大層喜んでくれましたよ。夫婦間に溝でもあるんですか?」
「ヒゲ、お前ぶっ殺すぞ!」
「まあまあリュカ……落ち着いて。私はこの世界がリュカのお陰で成り立ってる気がして嬉しいわ。何を見てもリュカの事を感じられそうで、私はとても誇らしいわ」
「……ビアンカがそう言うのなら」
リュカは大分納得してない様子だが、私が笑顔で腕に抱き付き諭すと渋々文句を言うのを止めた。
そんな彼を見てヒゲメガネはホッと胸をなで下ろす。
「あ、そうだ……シンとシンシアはどうした? あのガキの事だから、どっかの盗人に騙されてんじゃねーのか」
有り得るわねぇ……
彼ってば頼りない部分があるからねぇ〜……
「ご安心下さい。彼女がしっかりしてるのでトラブルに見舞われる事なく生涯を終えました。故郷の山奥で樵を生業として夫婦仲良く暮らしま
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