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101番目の舶ィ語
原作一巻 第0章 プロローグ
プロローグ3。ヤシロ
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たが先輩から何かいい香りがしている。
ヤバイ。このままではマズイ。
そう思ったが血流は止まらなかった。
トク、トクン……ドクン。ドクン。
なる。なってしまった。
ヒステリアモード(・・・・・・・・)、に……!


「やれやれ、こんな可愛らしいお嬢様に寄られるのは大変光栄だね。
だが気をつけた方がいい。君みたいな可愛いらしい人は狼に狙われやすいからね」

「んにゃ??か、かか、かかか可愛らしい??」

顔を赤く染めた先輩にさらに近づき、その手を握る。

「さあ、狼が現れる前にお姫様はお城に帰らないと。
騎士役をやらせてもらおう」

「おおお、お姫様??」

「ああ、ちょっとだけ____お姫様にしてあげよう」

そう言って彼女を抱き上げた。
お姫様だっこで。

顔を真っ赤にさせた先輩を抱き上げて校門前を歩く俺。
周囲に人は少ないとはいえ、通りすぎる男子生徒からは嫉妬と増悪の目を向けられ、女子生徒からは黄色歓声と驚きの声があがった。


明日、俺死ぬかもな……。



「それにしても……」

……さっきのは白昼夢だったのか?
そう思い直そうとしたが、自分の制服の外ポケットに入っている物に気がついてその考えを捨てた。
何故ならしっかりと二台の『Dフォン』は制服の外ポケットに入っていたからだ。
周囲に視線を向けたが、ヤシロという少女や人形はどこにも見当たらなかった。


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