五話:ヴァリアー
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ねえよ!!!」
「ぎゃあああああああっ!!!??」
「女みたいにわめいてんじゃねえよドカスが!!!」
カスマフィアのボス、名前は確かコーネルか、こんな奴がマフィアを名乗っていたなんて同じマフィアとして恥ずかしい限りだ、たかだか下半身を消し飛ばされたぐらいでわめき過ぎなんだよ。
「ま、待ってくれ!!い、命だけは助けてくれ!!!」
「てめえはそう言った連中を何人殺してきた!?カッ消えろ!!!」
「あああああっ!!!??」
灰も残さないように丁寧に憤怒の炎で焼き払う、実にカスらしい最後だな。
いい気味だ。
「ドカスコウモリ……次はてめえだ。」
「ま、待て!!俺を助けたら君の望むものすべて得られるんだよ!!!」
「興味がねえな。」
「君の寿命を何倍にも伸ばすことだって出来る!!!金が欲しければいくらでもあげる!!!女が欲しいならそこの女とその妹をすぐにやってもいい!!!」
「っ!!?…この外道……っ!!!」
「……たった今望むものが出来た。」
「ほ、本当かい!!?何でも言って――」
「てめえの死だ!!!カッ消えろ!!!!!」
「―――――――ッ!!!??」
カス悪魔は声にならない悲鳴をあげてカッ消えた……冥途の土産に俺がこの世で一番嫌いなものを教えてやるよ、俺のこの世で一番嫌いなものはな――部下を売る奴らだ!!!
「………後は私だけかにゃ。」
「……………ベスター。」
「え?」
ベスターを匣に戻し、女の石化を解く。
「殺さないのかにゃ?」
「てめえのことは気に入らねえ……が、殺す気が失せた。」
「私はあなたを殺す気だったにゃ。」
「はっ、その気になりゃいつでも攻撃出来たのをしなかったくせによく言うぜ。」
「っ!!……ずいぶんと鋭い感を持ってる子にゃ。」
まあ、超直感ですからね。不可解なことは大体直感で分かるようになってる。
ホント超直感便利。
「最上級悪魔クラスの力を持ってるくせにあのドカスに従うなんざ頭わいてんじゃねえか?」
「妹のためにゃ……妹の身の安全のために悪魔になったのにゃ。」
「それで脅されてちゃ、世話ねえな。」
「余計なお世話にゃ!!……まあ、もう死んだからその心配はなくなったけど。」
「ぶはっ!!そりゃ良かったな。」
「…………あなた本当に子供かにゃ?見たところ私の妹と同じ位に見えるんだけど、話してみるとむしろ年上と話してるような気になるんだけど。」
「年齢なんざ意味のねえ指標だ、気にする価値もねえ。」
どうせ、年なんて直ぐにとるんだ、人間はカスかカスじゃないか以外で分ける必要はない。
「ふーん、ま、そういうことにしとくにゃ。」
「気に入らねえ返事だ―「?おおおい!!!探したぜえ!!!クソボス!!
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