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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth13邂逅・新たなる堕天使〜Unvollendet Egr?goroI〜
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ディンさん。私の事、心から心配して下さってありがとうございます。でも、あなたの湖の騎士シャマルは、これくらいでどうにかなるほど弱くありません。行ってください。あなたの目的の為にも。私の為にも。シグナムとアギトちゃんの為にも」
「シャマル・・・・・・すまない」
エイルを解除して立ち上がり、12枚の剣翼アンピエルを発動する。するとシャマルは「もし倒れたら、オーディンさんが看病してくれますよね?」とはにかみながら訊いて来た。それに対し「当たり前だ。まったく。困ったお医者様だ」と微苦笑を返してやると、シャマルはイタズラがバレた子供のように舌をチロッと出してまたはにかむ。そんな辛そうな顔で、そんな可愛げのある顔をするな。心配したくても出来ないだろうが。シャマルに背を向け、空へと上がってアギト達の魔力を感知できる地点へと向かう。
「ゼフォン・エグリゴリ・・・!」
†††Sideオーディン⇒アギト†††
「初めて戦うタイプだな。やり難い・・・!」
シグナムが限界まで攻めきれない事に歯噛みしている。あたしとシグナムはズィーベンを守るために、ゼフォンと戦う事を決めた。だってズィーベンは言ったから。
――わたしは・・・まだ生きたい、まだ死にたくない、死にたくないよアギトお姉ちゃんっ――
だからあたしはまたシグナムと融合して、戦ったんだけど・・・。
「なぁお姉ちゃん達。俺っちは、そこに居る融合騎の破壊が目的なんだって言ってるだろ? 頼むから邪魔しないでくれ、な? 無駄に力を使いたくないし殺しもしたくないわけさ」
「よく言う。先にザフィーラを傷つけただろう」
「ザフィーラ? あ、さっきのおっさんか。ありゃ向こうが悪いぜ。俺っちの邪魔をしてくんだもんよ。それに、セインテストの関係者だって話だしさ」
「やはり貴様は、オーディンの捜し求めているエグリゴリの一体で間違いないのだな」
“エグリゴリ”。マイスターのご先祖様が開発した人型兵器(名前は確かヴァルキリー)で、マイスターがどっかの世界の国の王様だった頃に、戦争していた敵国によって洗脳されて、そして暴走して家族と仲間を殺したっていう人たち。マイスターは全てを奪われたのに、“エグリゴリ”を恨むどころか助けたいって言ってる。家族だからって恨まず憎まず、ただ狂ったままの家族を救いたいって。
「だから魔神は関係ないだろ? 俺っち達エグリゴリが抹殺しなけりゃならないのは、オーディンって奴じゃなく、ルシリオン・セインテスト・アースガルドって奴さ」
ミドルネームのセインテストは同じだけど、ルシリオンとアースガルドっていうのが違う。マイスターの親戚の誰か? よく判らないけど、マイスターの関係者なのは違いないはず。あとさっきから気になってるんだけど「そもそも魔神って
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