暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth13邂逅・新たなる堕天使〜Unvollendet Egr?goroI〜
[6/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
な」
シュリエルが離れて行くのを見送り、ザフィーラの治療に専念する。ザフィーラの鋼の肉体にこれだけの傷を負わせる事の出来る騎士、か。やはり高位騎士という事なんだろうが。アギトから聞いた、イリュリア騎士団最強の騎士総長グレゴールか・・?
『オーディン。今よろしいでしょうか・・・?』
『ああ。聞かせてくれるか、シュリエル』
『はい。ザフィーラを襲った者の名を、意識を手放す前にザフィーラから聞きました。名をゼフォン・エグリゴリ。オーディンがベルカに訪れた理由、ですよね・・・?』
ゼフォン・エグリゴリ。ベルカに来てすぐに戦ったガーデンベルグたち“堕天使エグリゴリ”と共に現れた、見知らぬ“エグリゴリ”のミュール・エグリゴリの顔を思いだす。そうか。そういう事だったのか。どこで新しく“エグリゴリ”を製造していたのかと思っていたら、技術大国のイリュリアを利用したいたのか・・・。
『ん?・・・シグナムは・・・? アギトとシグナムはどうした? それにゼフォンは? まさか――』
『はい・・・・・・今もなお戦闘中です』
『今すぐシグナムとアギトを退かせるんだっ! シグナム、アギト、聞こえるかっ?』
繋げるが返事はなかった。ノイズが走っている。ジャミングされていると考える。魔力反応が健在なため撃墜されたという事はないが、まずい。この状況はかなり最悪だ。まさかここで複製品とは言え戦力が強大な“エグリゴリ”が出てくるとは。
ザフィーラの容態は・・・安定してきてはいるが、まだ続行しなければならないレベルだ。どうする。シグナムとアギトまで墜とされては・・・・墜とされるだけならまだいいが、アギトが殺されてしまったら未来が・・・。
『なぜシグナムは戦っている!? ゼフォンがシグナム達を狙っているのかっ!?』
『いえ。シグナムとアギトは、守るための闘いをしているのです』
『なに・・・?』
『ゼフォンの狙いは、アギトと同じ裏切りの融合騎ズィーベンの破壊だそうです』
『ズィーベン・・・?』
聞けば、ズィーベンはゲルト・ヴォルクステッドの融合騎としてここ戦場に現れ、そしてゲルトの意識を乗っ取った挙句に死なせてしまった事がイリュリアに知れ、廃棄処分が下された。その処分を行うために来たのが、イリュリアの新兵器“エグリゴリ”。つまりゼフォン。
実力を見て測れるはずのシグナムが居て、なぜ命の危険を冒してまでズィーベンを見捨てずに戦うのか・・・なんて解りきっている考えはすぐに切り捨てる。守りたいものを守るために、救いたいものを救うために、その力を揮う。それが私たち信念の騎士団グラオベン・オルデンだ。アギトは選んだんだ。姉として末妹ズィーベンを守るために、ゼフォンから逃げずに戦うと。
(なんて事だ・・・。頼む。頼むか
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ