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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth12遥かに古き刻に在りし騎士の末裔〜Sir WorcsteD〜
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るのが、かなり危ない奴ってね。アギトお姉ちゃんだって噂で聞いたことあるよね? 超古代の技術の一部を使った新兵器が、技術部で造るられてるって話・・・」
「えっと・・・テウタの為の融合騎開発と並行して進められてるっていうアレ?」
「うん。アレ噂じゃなくて本当だったのね。でね、その試作機の一機が、試験運用の名目でわたしを破壊しに来るんだって」
「じゃあ逃げろよっ。勝てないなら逃げれば――」
「逃げられるわけないって、アギトお姉ちゃんだって解ってるよね」
「解ってるけど! でもだからってお前を見捨てるなんて出来ない!」
「フフ♪ アギトお姉ちゃんを壊そうとしたわたしを見捨てないなんて。どこまでお人好しになっちゃったの?」
ズィーベンが満面の笑みを浮かべた。しかし「悔しいけど、でももう諦めるね」とズィーベンはアギトに背を向け、地上を見下ろす。私とアギトもそれに倣い、地上を見下ろす。今なお続いている戦闘。一人一人の顔など識別できないが、ヴィータ達の居場所くらいは感知できる。
「ん・・・?」
イリュリア方面より強大な魔力が近付いて来るのが判る。砲撃ではない。地上を移動している。目を凝らすもののやはり見分けがつかんな。「来た」とズィーベンが言う。どうやらこの魔力反応が、ズィーベンの言う兵器らしいな。
うんうん唸っていたアギトが「そ、そうだ! ズィーベン、シュトゥラに来ればいいよ!」そう提言した。オーディンなら招き入れそうだが。しかしズィーベンを受け入れた場合、グラオベン・オルデンの動きに乱れが生まれるかもしれん。
「イリュリアの敵になるんだったら、あたし達の味方になるって事だもん! マイスターだって助けを求める人が居れば、絶対に助けるし救うはず! だから!」
ズィーベンは少し考える仕草を見せ、そして・・・・
「わたしは――」
†††Sideシグナム⇒ザフィーラ†††
「どうやら空での闘いは終わったようだな」
シグナムとアギト、そして氷結の騎士(シグナムらと渡り合うとなると団長級の騎士だろう)の戦闘の終結を、地上でイリュリア騎士を討ちつつ確認した。
「くそっ。何なんだ、この理不尽な防御力は!?」
「我は盾の守護獣ザフィーラ。かような温い一撃など、我が盾の前には無意味と知れ」
――守護の拳――
「おごぉっ!?」
また1人の騎士の甲冑を粉砕し、殴り飛ばす。あまりに単純な作業と化し、少々物足りなくなってきてしまった。いや、そのような事を思うのはいかんな。戦を好むなど、我が主の信念に連なる者として許せん。
「む? なんだ、この魔力は・・・?」
徐々にこの戦域に接近してくる魔力反応を感知。今まで戦場で相見えた敵性騎士より確実に上だ。最大警戒で待ち構えてい
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