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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
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も確か。とりあえず今は砲撃の対処だ。シュリエルから「みなの魔力を貸してくれ」と、“闇の書”に魔力を送るようお願いされた。
オーディンさんから蒐集した魔導を使うみたい。でも、“闇の書”に貯蓄された魔力を使うと、シュリエルが具現できる400頁を切るらしい。だから私たちの魔力を流用するとのこと。私たちはすぐに頁が開かれている“闇の書”に触れて、魔力を送る。

「よし。いける。・・・女神の護盾(コード・リン)!」

シュリエルが魔導を発動する。オーディンさんの魔力の色と同じ、魅了されてしまう綺麗な蒼の光が、私たちと砲撃の間に生まれる。光は円い形を取り、その中央に女性が祈る姿の模様が描かれる。神々しい。その一言だけしか頭の中に浮かんでこなかった。
そして着弾。ビリビリと衝撃が私たちを襲うけれど、でも砲撃は障壁コード・リンを突破できず、少しの間拮抗することに。私たちは魔力を送り続け、そしてようやく砲撃は途切れた。

「おお、あんなに強力な砲撃を本当に塞ぎやがった」

「当然だ。オーディンの有する防御の魔導の中でも最硬度のものだ」

「ならば主オーディンの方もこの魔導を・・・?」

「おそらくな。それに、オーディンには魔力を吸収し、自らの魔力へと変換できる魔導もある。純粋な魔力砲なら防御せずに吸収すれば、魔力供給と防御が同時に行える」

砲撃を防ぎきった事を確認して、シュリエルはコード・リンを解除。オーディンさんが向かっていった場所は静か。たぶんシュリエルが言うように今の魔力砲を吸収したのかも。そう思ったのも束の間、オーディンさんが居る地点から空に向かって砲撃が幾つも放たれ始めた。
様子がおかしい。「マイスターっ!」アギトちゃんが真っ先に飛んで行った。私たちも後に続く。オーディンさんとアギトちゃんの姿を見つけた時、アギトちゃんは地面に座り込んでいて、オーディンさんはそんなアギトちゃんに「心配かけてごめんな」って謝っている最中だった。

「オーディン、これは・・・?」

「ん? あぁシグナム達か。いや、私の身に何かがあったんじゃないかって心配して飛んできたようなんだ・・・って、もしかして君たちもか?」

「ええ、まぁ」

「そうか。それは心配を掛けてすまなかった」

「あの、オーディンさん。先程の空に放っていた砲撃は、一体どういう・・・?」

そう尋ねると、オーディンさんは気まずそうに答えてくれた。砲撃の1発は、シュリエルと同じコード・リンで完全防御して、2発目はコード・リンで使った魔力を補うために、魔力を吸収するコード・イドゥンを使ったとのこと。
でも、吸収したのは良いけどあまりに魔力量が多すぎて、核が暴走しそうになった、と。それで過度に吸収した魔力をどうにかするために、砲撃に変換して消費したという事みたい。と
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