暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
[3/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「マイスター、膝の上に座ってもいい?」
「ああ、どうぞ」
ちょこんとオーディンさんの膝の上に座ったアギトちゃんは本当に幸せそう。そしてオーディンさんは左手に櫛、右手から魔導で温風を生み出して、アギトちゃんの長く綺麗な紅い髪を乾かしながら櫛で梳いていく。
次第にアギトちゃんは「ふにゅ〜」ウトウトしだす。その都度、「寝ちゃダメだぞ、アギト」って言われて「寝てないよ」って返す。そんなやり取りを繰り返して、最後にアギトちゃんの髪を両耳の後ろで結って終わり。アギトちゃんが元の姿に戻ったところで、「オーディン、あたしもやってもらっていい?」ってヴィータちゃんが駆け寄ってく。
「ああ、もちろん。ほら、隣に座って」
「お邪魔しま〜す」
ヴィータちゃんも、櫛で梳かれる度に気持ち良さそうに目を細めてる。ちょっと羨ましいかも。でもでも、私はもう大人なんだし、そんな子供っぽい事をお願いするのもどうかと思うし、あぁでも気持ち良さそう。
ううん。ここは大人として・・・「はい、終わり」とオーディンさんがヴィータちゃんを送りだす。あ、どうしようどうしよう。お願いするなら今。あぁでも大人として・・・うぅ、でもやってもらいたい。
「どうしたんだよ、シャマル。さっきからうんうん唸って」
ヴィータちゃんが不思議そうに私を見上げていて、アギトちゃんも小首を傾げて見てくる。そしてオーディンさんは、「さてと」と言って、ラウンジを後にしようとした。恥も外聞を擲ってお願いするか。それとも諦めるか。私は「あのっ・・・!」前者を取った。
オーディンさんが私に振り向く。意を決して「私の髪もお願い出来ますかっ?」乾かしてもらえるようお願いする。すると「いいよ。さ、こっちに座って」オーディンさんは笑顔で快諾してくれた。
そうして私もオーディンさんに髪を乾かしてもらった。とても気持ち良くて、本当に眠ってしまいそうだった。それから昼食を頂くために食堂へ向かう途中で、シグナムとザフィーラとシュリエル(3人は離れていて泥を被らなかった)と合流。
「どうかしましたか? 我が主」
私たちの一番後ろを歩くザフィーラが、私の隣を歩いているはずのオーディンさんにそう尋ねた。オーディンさんは窓の前で立ち止まっていて、雲一つとしてない青天を見上げていた。
私たちも立ち止まって、そんなオーディンさんの元に集まる。シュリエルが「オーディン・・・?」ともう一度声を掛ける。ようやくオーディンさんが「ん? あぁすまない」と反応。改めてザフィーラが「空がどうかしましたか?」と尋ねる。
「・・・胸騒ぎが、な。昔にも似たような感じの胸騒ぎを得た事があったのを思い出していたんだ」
そう答えた。私たちも倣って窓から空を見上げてみる。もちろん私たちはオーディンさんじゃないから胸騒ぎ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ