第5話 旅行先は大抵親が先に決めているものだ
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丈夫か!?何なんだあれは!!?」
「わ‥‥‥わからない‥‥‥だがこれは確実に‥‥‥"超技術"だな‥‥」
「これが“将軍”の能力だってのか!?」
アスラは周りを見回した。しかしこの6人以外誰もいないようだ。
「投げたんだ‥‥」
ホークアイは言った。迅も答えた。
「ああ‥‥さっきのはきっと誰かがここまで投げてきたものだろう。
しかもありえない程の猛スピードでな」
「迅でも止められないなんてどんなパワーした奴なんだよ‥‥」
「多分、パワーかスピードに関する能力だと思うけど具体的に
どんなものかはまでは分からないな」
「迅にもわからないのか?」
「“将軍”は大抵自分の能力は他人には隠してるんだ。
オレも隠してたしな‥‥‥」
ガチャッ
近くで物音がした。建物の陰に誰か隠れたようだ。
「おい!そこに隠れてる奴!出てこい!」
アスラは建物に向かって叫んだ。
観念したのか建物の陰から姿を現した。
「いやまだ来たばかりなのだがね‥‥‥丁度よく
足元に落ちていた瓦礫を踏んでしまったようだ」
初めは人間に見えたが、この雰囲気‥‥‥間違いない。
「出たぞ‥‥‥"将軍"クラスの"侵略虫"が!」
アスラは出てきた奴に言い放った。
それを聞いたソイツは言った。
「みんなひとくくりにしてそう呼ぶのはやめてくれないかい?
ワタシは立派な“人間”だよ?」
「嘘つけ!お前なんか人間じゃあねぇ!!」
ソイツは首をかしげた。
「君は何か勘違いをしているようだねぇ。
私たちは自分のことを“人間”と呼ぶのさ。
君たちもそうだろう?」
ホークアイは中指を立てて叫んだ。
「てめぇも オレたちと自分をひとくくりにしてんじゃねえぞ!」
ソイツは少し眉間にしわを寄せ言った。
「ひとくくりにはしていないよ。
君たちが後から勝手に自分たちのことを“人間”と
呼びだしたんだから仕方ないじゃないか」
「てめぇ、デタラメ言ってんじゃねぇぞ!」
アスラとホークアイはソイツの言葉にイライラしていた。
「元々、この星で使われている言葉のほとんどはワタシたちの星で
使われているものなんだよ。それなのに、アナタたちは
ワタシが嘘つきだのデタラメだの‥‥‥傷つきますねぇ」
2人のいら立ちは限界を迎えた。
「ごちゃごちゃ言ってねぇでかかってこいやぁッ!!」
ソイツはため息交じりにつぶやいた。
「ハァ しょうがありませんねぇ。あっ、申し遅れました。
ワタシはチャールズといいます」
チャールズはそう言いながら足元の瓦礫を持ち上げた。
「その瓦礫で戦うってのか?」
アスラはチャールズを馬鹿にするように言った
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