DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第七話
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リと笑い、じゃぁ、契約完了だ。という。
それから、継続的に彼が夢に現れ、何か指示を出すことが起こるようになった。ある日目を覚ますと、家の前に七歳ほどの真っ白な髪の少女が倒れているのを発見する。その少女のことは、先日の夢ですでに少年から聞いていた。
「今から数日後、君の家の前に、白い髪の毛の女の子が来るはずだ。名前はグリーア・イクス・アギオンス・オブザーバゼロ。彼女に、「君の名前は『G-01グリーヴィネスシャドウ』―――グリヴィネだ」と伝えろ。同時に、彼女に早急に日本にいる《天宮陰斗》という少年のところへ行くように指示し、そこでは《天宮刹那》と名乗れ、と言うんだ」
グリーア、という名前らしいその少女に、グリヴィネ、という偽りの名前を与える。同時に、日本にいるある少年の元へ送り届け、そこではまた別の名前を名乗れと伝えろという。
少年の言うところによると、グリーアなるその少女は《グリヴィネ》という名前を登録された時点で偽りの記憶を思い出し、日本に行った後は何の問題もなく機能する、とのことだった。
そもそも小波が驚いたのは、彼女がどうやら人間ではないらしい、という事だった。人間が本来アクセスできない脳の領域への接続を可能とし、この世界の人間には備わっているはずのない《魔力》とでもいうべきエネルギーを保有していることが、後に分かったからだ。彼女を手放すことは惜しかったが(もうこの時点ですでに小波は、幼いながらに研究者として大成しかけていた。ハッカーとしてはすでに大成していた)、少年の指示に従うことで最善の結果が得られるという事を既にそれまでの経験で知っていたので、小波はすぐにそれに従うことにした。
それ以後も、ちょくちょく彼から指示は降りてきた。彼の声に従った事で、初期の《ボルボロ》の基盤となる仲間たち――――千場や黒覇&白羽の雪村姉弟、そしてハクアこと白崎水音を集められた。《ジ・アリス・レプリカ》は、そんなふうに従順に従ってくれた小波への褒美だ、という形で与えられたのだ(因みに朝起きたらPCのメール版にファイルが送信されていた、というよくわからない受け渡しの仕方だったが)。
だが、その《レプリカ》は、小波にとってかゆいところに手が届かない、なんとも言えない存在であった。次の夢でそれを彼に問うと、彼は笑ってこう言ったのだった。
「君の弟――――栗原清文。彼を呼び寄せるといい。彼は《適合者》だ。彼は問題なくあの世界に入り込めるよ。彼が結果的に、君に答えを与えるだろう」
そうして、栗原清文を呼び出すための全てが始まった。おりしも彼はSAOにとらわれたばかりの頃。さらに
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