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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-B嵐の前の安穏〜魔神の剣槍
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と告げる。
「え? いいのかよ。あたしの一撃って結構重いぜ?」
「大丈夫だ。構わずやってみろ」
「お、おうっ!」
騎士甲冑へと変身したヴィータは、蒼雷を纏う“グラーフアイゼン”を振りかぶり、オーディンへ向け振り下ろす。魔力槍と“グラーフアイゼン”が衝突したと同時、雷光が炸裂する。ヴィータが「電撃の一撃かぁ。ブリッツ・シュラーク、がいいな」と勝手に名付けていた。オーディンも「いいんじゃないか、ブリッツ・シュラーク。判り易くて」と同意している。
「なんか面白くなってきた。なぁオーディン、もうちょっと試したい事があるんだけど」
それからというものヴィータは様々な属性を付加された魔導を試し打ち。シュワルベフリーゲンに炎熱を付加させたシュワルベフリーゲン・フランメ、電撃のシュワルベフリーゲン・ドンナー、氷結のシュワルベフリーゲン・アイスなどなど。
ちなみに、「シグナムやザフィーラ、シャマル、シュリエルもやってみるか?」とオーディンが仰せだったので、少しばかり、な。
私とは連携の紫電十字閃、紫電嵐閃など。ザフィーラは拳打に電撃、蹴打に炎熱と分けられての炎蹴雷打、オーディンとの連携技・狼王塵砕牙など。シュリエルはデアボリック・エミッションをオーディンと同時に(驚くべき事にオーディンは見ただけで他者の魔導を憶える能力があるとの事だ)複数発動するデアボリック・エミッション・ヘクサ、ブルーティガー・ドルヒに様々な属性付加させたエレメンテン・ドルヒなど。
「――しかし、シャマルはよく考えると攻性の魔導が少ないよな」
「はい。私は治癒と補助が本領ですから」
「シャマルはいいじゃん。前線じゃないんだし、後ろで回復をやらせておけば」
「なんか酷い言い方な気が・・・」
ヴィータにぞんざいに扱われたシャマルがガックリ肩を落とす。そこに、アギトから「そろそろアムルに帰らないとダメかも」と告げられたオーディンが「しまった」と焦り始める。結局、アンナに用意してもらったサンドイッチは帰路の途中で食べ歩きという事に。アムルに帰ってオーディンとシャマルと別れ、屋敷に戻ると・・・
「お帰りなさい、みなさん」
アンナがエントランスホールで仁王立ちしていた。結構な威圧感を放っている。なるほどオーディンも飲まれてしまっても仕方がないな、これは。
「ただいま帰りました。アンナ、何かありましたか?」
「ええ、ありました。随分と派手に練習をしていたようですね。アムルへ訪れた方々が騒いでいました。ヴュルセルン平原で魔導戦が行われている、と。悪い事だとは言いませんが、一般の方に不安を与えるような事はしないでくださいね」
おかしい。迷惑が掛からないように街道より遠く離れて行っていたのだ。ふと、我らの視線は1人に向けられる。
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