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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-B嵐の前の安穏〜魔神の剣槍
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の斬撃が衝突。鍔迫り合いの如く拮抗し、互いの火炎が爆発する臨界点間近というところで、

≪Zwillingen Schwert form≫

“エヴェストルム”の柄が半ばで分離し、槍から二刀一対の双剣となった。オーディンが「よし、上手く行ったな」と蒼雷が付加されている片方の穂を振りかぶる。振るわれる前に、鍔迫り合いしていた“エヴェストルム”と“レヴァンティン”の炎が爆発、爆炎と爆風によって強制的に距離を取ることになった。

「へ〜、エヴェストルム、分離して武器が2つになるのかぁ〜」

離れた場所で観ているヴィータから漏れる感嘆の声を聞きながら、煙幕の向こう側に居るであろうオーディンに警戒し続ける。煙幕が晴れていき、双剣形態のままの“エヴェストルム”をダラリと下げた状態で佇むオーディンが視界に入る。

「よし。次だ」

≪Zwillingen Lanze form≫

また形態変化。柄がグッと伸び、双剣から二槍一対の双槍と化した。

≪Explosion≫

――集い纏え(コード)汝の閃光槍(ポースゼルエル)――

右の“エヴェストルム”がカートリッジをロードし、穂に蒼い光が付加される。そしてオーディンは右の“エヴェストルム”を私に向かって投擲。あまりに一直線過ぎる一撃。罠か?と疑ってしまうが、ここは下手に防御をせずに回避を取る。左手に持っている“エヴェストルム”の柄頭を、投擲したばかりの“エヴェストルム”に向け「パイチェフォルム」と一言。この間、一切オーディンから視線を外さなかった。だからこそ見えてしまった。

≪Peitsche form≫

柄頭から高速で伸びる蒼い魔力の縄が、私の背後に突き刺さった“エヴェストルム”の柄頭からも伸びた魔力縄と繋がった。(パイチェ)とはそういう事かと理解する事となった。魔力縄が鞭となり、先端にある柄が短くなって再び剣と化した“エヴェストルム”で刺突と斬撃を行う。
そしてオーディンの手元にもまた槍形態の“エヴェストルム”がある。接近してきた相手を迎撃するためのモノだろう。実際、私が先端の“エヴェストルム”を弾き飛ばし、オーディンの懐に飛び込もうとした時に迎撃されてしまった。何度か間合いに入って斬り合いになるが、長柄の槍を武器としているのに斬り返しが速く、なかなかオーディンに掠り傷すら負わす事が出来ない。

(魔導だけでなく槍術ももはや達人級、か・・・・!)

それだけでなく押し切れると思えたところで、槍の“エヴェストルム”の柄頭から伸びている鞭と、先端の剣“エヴェストルム”が妨害して来て距離を取らざるを得なくなる。

(離れては鞭による打撃と先端の剣形態エヴェストルムによる斬撃・刺突。接近すればオーディン自ら槍形態のエヴェストルムによる迎撃。これは・・・
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