暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
盗られたベッドと花畑
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を浮かべる。
「あー……。ご、ごめん!」
起き上がりながら、謝る。
「起こしても起きないし、シリカねーちゃんの部屋に運ぼうとしたんだけど、ドアが開かないし………」
「う、ううん、あたしこそごめんね!ベッド占領しちゃって……」
シリカの申し訳なさそうな声に、あははーと笑いながらレンは床に降り立ち、言う。
「いやー、ここじゃあどんな格好してても寝違えないしねー」
立ち上がったレンは、言葉とは裏腹に首をぽきぽき曲げながら、両手を上げて伸びをした。
思い出したように、少し高い位置にあるシリカの顔を見て、口を開く。
「………おはよー、シリカねーちゃん」
「あ、おはよう」
二人は顔を見合わせて笑った。
一階に降り、四十七層【思い出の丘】挑戦に向けてしっかりと朝食を摂ってから表の通りに出ると、すでに明るい陽光が街を包んでいた。
これから冒険に出かける昼型プレイヤーと、逆に深夜の狩りから戻ってきた夜型プレイヤーが対照的な表情で行き交っている。
宿屋の隣の道具屋でポーション類の補充を済ませ、二人はゲート広場に向かった。
幸い、昨日の勧誘組には出会わずに転移門へと到着することができた。青く光る転送空間に飛び込もうとして、シリカははたと足を止める。
「あ………。あたし、四十七層の街の名前、知らないや………」
マップを呼び出して確認しようとすると、レンが右手を差し出してきた。
「いいよ、僕が指定するから」
恐縮しながらその小さな手を握る。
「転移!フローリア!」
レンの言葉とともに眩い光が広がり、二人を覆い包んだ。
独特の浮遊感に続き、エフェクト光が薄れた途端、シリカの視界に飛び込んできたのは、様々な花々が織り成す色彩の乱舞だった。
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