マクロスF
0739話
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止めてその耳元でそっと囁く。
「つまり、V型感染症だろうが、風邪だろうが、魔力や気に関係した病気じゃない限りは一切俺に感染する事は無い。そして、バジュラは当然魔力や気といったものを備えている訳じゃ無い。だから、俺がお前と何をしようがV型感染症に俺が感染する事は無いんだよ」
「アクセル……いいの? もしそうだとしても、あたしがV型感染症に感染しているというのは変わらないのよ? そして、この病気は……んっ!」
再びシェリルの唇を塞ぎ、1分程のキスの後に唇を離す。
その華奢でありながらも女としては十分な魅力を備えているその肢体を抱きしめ、耳元で囁く。
「俺がお前を欲しいんだ。銀河の妖精シェリル・ノームじゃなく、今俺の前にいるシェリル・ノームを」
「アクセル……全く、本当に馬鹿なんだから。あたしはいずれこの病気で死ぬのよ? なのに、なんで……」
「それに関してだが、一応の対策は考えられる」
ベッドの上に座り、シェリルの身体を抱きしめ髪を撫でながら、俺の言葉に身体を硬直させたシェリルの耳元で言葉を続ける。
「俺の組織は次元転移装置を保有している事でも分かるように、高い技術力を持っている。それに本拠地のホワイトスターという場所なら、もしかしたらシェリルの病気を治せる……かもしれない」
「……本当なの?」
「ああ。実際シェリルの罹っている病気はともかく、これまでに不治の病だと言われていた病人を何人も治療しているからな。……ただ、V型感染症は色々と特殊な病気らしいからはっきりとは言えない。それでも治療が出来る可能性がある」
「……馬鹿よ、アクセルは本当に馬鹿。グレイスに切り捨てられたこんなあたしの為に、自分の正体まで明かして。もしあたしがアクセルを信じられなくて、その正体を公表したりしたらどうしてたのよ?」
俺に抱き付きながら、自分の生きている証拠を残すんだとでもいうように力一杯抱き付き、耳元で呟くシェリル。
そんなシェリルの身体を抱きしめつつ、俺はゆっくりとベッドへと押し倒す。そして近付いてくる俺の顔を見て、そっと目を閉じたシェリルと俺の唇は再び重なるのだった。
「……まさか俺がシェリルに手を出すとは思わなかったな」
事後、ベッドの腕で抱き合いながらシェリルの滑らかな肌をそっと撫でつつ耳元で囁く。
そんな俺の言葉を聞いたシェリルは、俺の首へと軽く噛みつきつついじけた様に口を開く。
「あんなにあたしを愛したくせに、今更何を言ってるのよ」
そう告げてくるシェリルは、既にグリフィスパークの丘や、俺の部屋に来た時に見せたような弱々しい表情は一切浮かべていない。いつもの……いや、いつもよりも尚自信に満ちあふれたシェリル・ノームとして笑みを浮かべている。
ついでに俺の身体
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