暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第八十六話 Father<父>
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身の最後の作品が奴を倒す未来。
自身の最後の作品が奴と役目を放棄したゼロのDNAデータを入手し、最強のレプリロイドとなる未来。
どちらも楽しみでならなかった。

アイゾック「爽快じゃ!!爽快じゃぞ!!その時はわしの長年の溜飲が下がる思いじゃ!!ファーハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」

「悪いけどそうはさせないんだよね」

アイゾックの身体が光の帯のような物に拘束される。

アイゾック「な…何!?」

アイゾックが背後を見遣ると神々しいオーラを纏う女性と…。

アイゾック「き、貴様あああああ!!ライトかあ!!」

ライト「久しぶりじゃのうワイリー…」

怒りに表情を歪ませるアイゾックにライト博士は悲しげに表情を歪ませる。

アイゾック「よくもぬけぬけとわしの前に顔を出せたものじゃなライト!!」

ライト「わしはお前を止めに来たのじゃワイリー。もう止めるんじゃ…エックスやゼロは互いを必要としている親友同士。わしらの問題を息子達に押し付けてどうすると言うのじゃ?」

アイゾック「黙れ!!ゼロはわしが造った全てを無に帰す最強のロボットじゃ!!お前達を倒すためにわしが生涯をかけて造ったんじゃ!!」

ライト「ワイリー、もうわしらは過去の存在じゃ…わしらはただ息子達の幸せを見守るだけでいいはず…」

アイゾック「だっ…黙れ黙れ黙れ!!偽善者め!!そうやって常に自分が正義である…良心その物であると主張し続けるつもりか!!貴様は何時もそうじゃ!!そうやって聖人君子ヅラして常にワシを見下して来おったんじゃ!!!!」

ライト「違う…違うのじゃワイリー…」

アイゾック「違うものか!!そうやっていつも自分の下にいるワシを哀れんでいたのじゃろう!!?」

もはやアイゾックの目には女神の姿は見えていない。
その背後にいるライト博士の姿以外何も…。
そんなアイゾックの姿を哀しげに見やりながらライト博士は女神に静かに告げる。

ライト「女神殿……もう終らせてやって欲しい。わしには…辛過ぎる…邪悪な野望に取りつかれ、狂ってしまった我が友を見続けるのは…」

「…本当にいいんだね?」

ライト「お願いします…ワイリーを…わしの友を眠らせてあげて下さい」

「分かった…アルバート・W・ワイリー。君は己の野望のためにゼロ君や数多くのレプリロイドを傷つけた。その罪は重い…」

女神が掌に光を燈す。

アイゾック「な、何をするつもりじゃ!?」

「君の魂を完全に滅する。この世界は今を精一杯生きる彼らの物。過去の存在である君の玩具じゃない。」

アイゾック「わ、わしはまだ死ねん!!ゼロがエックスを破壊するまでは…」

「残念、ゼロ君のロボット破壊プログラムと君が夢に介入するプログラ
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